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キャリアリンク Research Memo(5):ネットキャッシュは100億円超と過去最高水準に積み上がり財務状況は良好


キャリアリンクは2025年3月期末において財務状況が大きく改善しました。総資産は前期比減少したものの、現金及び預金が増加したため、ネットキャッシュは過去最高の10,035百万円に積み上がりました。有利子負債の減少や受取手形などの資産の減少を受け、自己資本比率は67.6%から74.2%に上昇し、財務安全性が向上しました。しかし、収益性は低下しており、特に売上高営業利益率が14.5%から6.7%に下がるなどの課題があります。それでもROEは株主資本コストを上回っており、今後も継続的な向上を目指しています。手元キャッシュは、今後の成長投資や株主還元に活用する予定です。

*11:05JST キャリアリンク Research Memo(5):ネットキャッシュは100億円超と過去最高水準に積み上がり財務状況は良好 ■キャリアリンク<6070>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2025年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,331百万円減少の19,878百万円となった。主な変動要因は、流動資産では現金及び預金が795百万円増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が1,498百万円、前払費用を含むその他の流動資産が404百万円それぞれ減少した。固定資産では有形固定資産が28百万円、無形固定資産が94百万円、投資その他の資産が86百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比1,768百万円減少の4,965百万円となった。有利子負債が359百万円減少したほか、未払金が697百万円、預り金が1,030百万円それぞれ減少した。また、純資産合計は同437百万円増加の14,912百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,829百万円の計上と配当金支出1,424百万円により利益剰余金が405百万円増加した。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の67.6%から74.2%に上昇し、有利子負債比率が同7.3%から4.7%に低下するなど財務の安全性指標についていずれも改善傾向が続いた。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も売上債権の回収が進んだことや配当金以外は特段の支出がなかったことから、前期末比1,155百万円増加の10,035百万円と過去最高水準に積み上がり、財務基盤の強化が一段と進んだ。一方で、収益性については売上高営業利益率が2期前の14.5%から6.7%まで低下しており、収益性の向上が課題となる。ROEも低下傾向が続いたとはいえ、12.6%と株主資本コスト(10.3%)を上回る水準を維持しており、今後も株主資本コストを上回るROEを継続的に達成することを目指す。なお、手元キャッシュについては、今後のM&Aを含む成長投資や株主還元に充当する方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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