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早稲アカ Research Memo(2):首都圏で小中高校生を対象にした進学塾「早稲田アカデミー」を中心に展開


早稲田アカデミーは、1975年に須野田誠氏が創業し、首都圏で進学塾を展開しています。初期の目標は公立高校への進学者数トップでしたが、1990年以降、私立高校への進学者数を増やす方針に切り替えました。早慶附属高校合格者数でトップを獲得し、圧倒的な成績を維持しています。さらに難関私立高および中学への合格実績でもNo.1を達成中です。事業拡大のために国内外で新校舎を開設し、個別指導や幼児教育分野にも進出。また、2023年には東進と提携し、大学受験部門を強化しています。

*14:02JST 早稲アカ Research Memo(2):首都圏で小中高校生を対象にした進学塾「早稲田アカデミー」を中心に展開 ■早稲田アカデミー<4718>の会社概要

1. 会社沿革
同社は1975年に創業者の須野田誠(すのだまこと)氏が早稲田大学在学中に、東京都杉並区にて小中学生対象の学習指導サークルを開始したところからスタートする。当初は都立の進学高校であった「西高の合格者数No.1」を目標に進学塾を運営。数年後に目標を達成したが、その後、受験生の人気が公立高校から私立高校へシフトしていくなかで、同社も新たな目標として「早慶附属高校の合格者数No.1」を目指すことを1990年に打ち出した。カリキュラム、教材の拡充を進めると同時に、教務指導力の強化に取り組みながら合格実績を年々積み上げ、2001年に合格者数No.1を達成、その後はこのブランド力を持って校舎数の拡大を進め、業績も本格的な成長期に入っていった。

早慶の附属高校は首都圏で7校あり、年間の受験者数は1万人を超える。潜在的な志望生徒数は数万人となり、高校受験の進学塾として成長を目指すため、同分野で合格者数No.1を獲得することは最大の宣伝効果になったと言える。その後も2025年まで25年連続でトップを走っており、今では2位以下を大きく引き離す圧倒的なNo.1となっている(2025年春は1,668名が合格、2位の学習塾は304名)。また、次の目標として設定した難関私立高の開成高は18年連続、筑波大附属駒場高は9年連続でそれぞれ合格者数No.1を達成しており、首都圏における高校受験ではブランド力、合格実績ともにNo.1の進学塾として不動の地位を確立している。現在は次の目標である首都圏の難関中学である「御三家中学※の合格実績No.1」達成に向けた取り組みを進めている。また、大学受験部の事業領域を拡大するため、2023年9月にナガセ<9733>が運営する東進衛星予備校ネットワーク及び東進中学NETにフランチャイジーとして加盟し、2024年3月に4校、2025年3月に2校を相次いで開校した。

※ 男子は開成、麻布、武蔵中学校、女子は桜蔭、女子学院、雙葉(ふたば)中学校を指す。2025年春の合格実績は前年比65名増の610名と過去最高を更新した。業界トップのSAPIXが同55名減の813名と減少傾向が続くなか、肉薄する格好となっている。

グループ展開としては、2007年に医歯薬系大学受験専門予備校「野田クルゼ」を運営する野田学園の株式を取得し、完全子会社化したほか、2015年に茨城県内で小中学生を対象とした進学塾「水戸アカデミー」を運営する(株)アカデミー(現 水戸アカデミー)、2018年に千葉県内で小中高校生を対象とした進学塾「QUARD」を運営する集学舎の株式を取得し完全子会社化している。また、2010年から明光ネットワークジャパン<4668>と資本・業務提携を締結して共同で展開してきた個別指導塾「早稲田アカデミー個別進学館」の事業(直営、FC事業)については2021年11月に同社が譲受し、単独で展開していくこととなった。直近では2024年1月に幼稚園受験・小学校受験を目指す幼児教室「サン・キッズ」を都内で3校運営する幼児未来教育の株式を取得し完全子会社化した。

海外でも国内難関校を目指す生徒に教育サービスを提供するため、2019年にロンドンとニューヨークの子会社で早稲田アカデミー直営校を開校したほか、(株)学研スタディエ及びその子会社との間で早稲田アカデミーブランドによる海外学習塾事業に関する業務提携契約を締結し、2025年3月末時点で7校(シンガポール2校、ベトナム2校、台湾1校、マレーシア1校、米国1校)が展開されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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