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CRI・MW Research Memo(1):ゲーム事業もエンタープライズ事業も急拡大


CRI・ミドルウェアは、ゲームとエンタープライズ事業を「CRIWARE」と「OPTPiX」ブランドで展開し、高度な音声・映像関連技術を提供しています。特に、デジタル信号処理技術に強みを持ち、高音質・高画質を維持する圧縮技術が注目されます。2025年9月期の業績は大幅な増収増益が見込まれていますが、「CRI Glassco」の勢いを考慮すると予想はやや保守的だと言えます。企業はゲーム、モビリティ、TeleXus関連の3本柱に事業構造を変革し、5〜10年後に売上高100億円を目指しています。また、ゲーム事業では国内外の成長機会を狙い、モビリティ分野では新製品導入を進め、TeleXus関連では独自の機能を活かす方針です。

*12:01JST CRI・MW Research Memo(1):ゲーム事業もエンタープライズ事業も急拡大 ■要約

1. 「CRIWARE」ブランドでゲーム事業とエンタープライズ事業を展開
CRI・ミドルウェア<3698>は、主に「CRIWARE(シーアールアイウェア)」及び「OPTPiX(オプトピクス)」というブランドで、ソフトウェア製品の許諾ビジネスや受託開発、音響制作を行っている。セグメントはゲーム事業とエンタープライズ事業に分けられ、ゲーム事業では、ゲーム開発をスムーズかつ効率的に行うための音声・映像関連ミドルウェアや画像最適化ソリューションの提供、音響制作などを行っている。エンタープライズ事業では、ゲーム事業で培った音声・映像関連の技術を活かし、ゲーム以外の業界、特にモビリティ分野、組込み分野、クラウドソリューション分野をターゲットに、音声・映像関連ミドルウェアやソリューションの提供、関連する受託開発などを行っている。

2. 高音質・高画質を維持し圧縮するデジタル信号処理技術に強み
同社には技術的な強みとマーケティング上の強みがある。技術面では、高音質ながら24分の1という圧縮率である音声圧縮技術や、高画質ながら1,000分の1という圧縮率である映像圧縮技術といったデジタル信号処理技術に強みがある。このため、きれいに響かせたりリアルタイムで映像とシンクロさせたりするなどハイレベルな処理が可能である。マーケティング面では、こうした高度な技術を、市場や顧客のニーズにマーケット・インして活用している点が強みである。このためゲーム事業では、20以上の機種に対応することができ、子会社(株)ツーファイブは声優のキャスティングや演出をワンストップで実施している。エンタープライズ事業では、低負荷・高音質の音声を再生したり、アプリによる動画表現をスマートフォン(以下、スマホ)ブラウザで実現したりすることができる。

3. 通期は大幅増益見込みだが、「CRI Glassco」の勢いを考えるとやや保守的
2025年9月期中間期(第2四半期)の業績は、売上高1,855百万円(前年同期比23.8%増)、営業利益387百万円(同108.8%増)と好調だった。音響制作で大型の音声収録業務を受注したこと、組込み分野でカラオケや海外リアルカジノ向けに新規許諾売上が計上されたこと、「CRI Glassco」の二輪車での採用が想定以上に急速に立ち上がったことなどが好業績の要因である。同社は2025年9月期の業績見通しについて、売上高3,530百万円(前期比11.5%増)、営業利益550百万円(同49.3%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。中間期の好調から通期予想を上方修正したが、下期については、「CRI Glassco」の勢いを考えるとやや保守的な印象と言える。

4. 事業構造を変革し、5~10年後に売上高100億円の達成を目指す
同社は基本方針として、ゲーム依存の事業構造を、中長期的にゲーム、モビリティ、TeleXus関連の3本柱の構造へと変革する計画である。そのうえで、5〜10年後に100億円企業を目指すとともに、現在低下している利益率を大幅に引き上げる方針である。ゲーム事業の成長戦略は、国内はアライアンス、海外は進出加速に重点を置き、売上高を17億円から5〜10年後には30億円に安定的に拡大する方針だ。モビリティは、日系だけでなく海外メーカーへの新製品導入を図り、売上高を3億円から5〜10年後には30億円に拡大する考えだ。TeleXus関連は、大人数同時会話やAI通訳といった機能の優位性を活かすことで、売上高を5〜10年後には30億円に拡大する方針である。

■Key Points
・「CRIWARE」ブランドで許諾ビジネスを展開、デジタル信号処理技術に強み
・事業構造を変革して3本柱を育成、中長期的に売上高100億円を目指す
・2025年9月期は大幅増益見込みだが、「CRI Glassco」の勢いを考えるとやや保守的な印象

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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