アップル Research Memo(5):2025年12月期は先行き不透明感の高まりから保守的に減収減益で計画
アップルインターナショナルは、2025年の業績について保守的な減収減益を見込んでいます。これは、為替相場や米国政権交代に伴う政策リスク、中古車価格の下落などによる市場の不透明感が背景です。また、中古車の需要と供給のバランスが改善し、過熱していた市場が沈静化する可能性があります。一方で、同社は成長市場である東南アジアに注力し、オートオークション事業の拡大や中古車輸出の新たな展開を計画しています。フィリピンやインドネシアなどで安定した収益基盤を築く予定であり、フィリピンではオークション事業の立ち上げを予定しています。国内では「アップル」加盟店の拡大やリユース流通事業に注力し、持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。
● 2025年12月期の業績見通し
アップルインターナショナル<2788>の2025年12月期の連結業績は、売上高で前期比15.1%減の37,183百万円、営業利益で同17.5%減の1,133百万円、経常利益で同21.5%減の1,204百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同24.5%減の905百万円を予想している。
減収減益予想は、為替相場の状況や米国政権交代による関税等の政策リスクの高まりにより、景気の先行き不透明感が高まっているためで、前年に高騰していた中古車販売価格の下落や消費マインド低下による販売台数の低迷などを想定し保守的に策定したものだ。国内オークションにおける成約車両単価については2025年2月まで高水準が続いているほか、タイやマレーシア向け中古車輸出台数も1月はそれぞれ前年同月比で2ケタ増となるなど直近データでは変調が確認できないが、タイのオークション会場での成約台数は2024年11月より急激に減少し、年明け以降もその傾向がさらに強まっているとのことで、実際の東南アジアでの景況感は悪化しているのは間違いなさそうだ。また相場についても2年前は「アルファード」の新車納品が3年待ちと言われて中古車価格の高騰が続いていたが、直近ではほぼ納品待ちの状態も解消されたようで、需給バランスの改善により過熱していた相場も2025年は沈静化する可能性が高く、今後の市場動向を注意深く見ておく必要がある。
■中長期の成長戦略
成長市場の海外で積極的な事業展開を図り、収益拡大を目指す
同社は、今後人口の減少や高齢化の進展に伴い縮小傾向が続くと予想される国内市場については慎重なスタンスで堅実な事業運営を進め、中古車流通市場の発展が期待できる海外市場、特に東南アジアに経営資源を投入することで成長を目指している。1つ目はタイで事業基盤を確立したオートオークション事業をフィリピンやインドネシアにも展開し、流通プラットフォーマーとして東南アジア圏で安定した収益を獲得していくこと、2つ目は現在、日本からの中古車輸出にとどまっている中古車輸出事業において、タイからアフリカなど第三国に輸出していくことを考えている。一方、国内では「アップル」加盟店の拡大と新規事業となるリユース流通事業の育成に取り組む。
(1) オートオークション事業
タイでトップシェアを確立しているオートオークション事業を、フィリピンやインドネシアなど東南アジアの国に横展開し安定収益基盤を拡大していく戦略だ。現地の法律の問題でタイと同じく合弁での進出となるが、まずはフィリピンに進出し、2026年春にも開業する予定にしている。5年後には数億円規模の収益を目指す。事業立ち上げにあたってはタイで同事業を運営してきた人材やシステムなどをフィリピンに移すため、システム開発費用などはほとんどかからず、スムーズに立ち上がるものと予想される。
タイでオートオークション事業の立ち上げを検討し始めた2003年時点におけるタイの国内自動車販売台数は約43万台で、2024年のフィリピンの自動車販売台数が約48万台とほぼ同水準の規模になっており、中古車流通のオークション事業を立ち上げるには良いタイミングと判断した。フィリピンではトヨタ系列の会社が最近オークション事業を開始した程度で、まだ市場としては未成熟な状態と言え、同社は本格的なオークション会場を設営することで中古車流通マーケットの健全な育成を図る考えだ。フィリピンの人口は1.1億人で早晩、日本の人口を追い越すことが確実視されている。平均年齢が24歳と日本の48歳、タイの39歳と比較して低く、若年世代の多いツリー型の人口ピラミッドとなっていることから、今後の中古車流通市場の成長余地は大きい。そのほか、インドネシアや市場規模の大きいインドなどにも進出の可能性があり、現地の法制度も確認しながら慎重に検討していく。
(2) 中古車輸出事業
中古車輸出事業については、これまで日本で国内向けに製造された自動車を輸出してきたが、最近は安全装備品やコネクテッドサービスを実装しソフトウェアの自動更新で利便性向上を図る車種が増える傾向にある。こうした車は輸出した場合に、現地で保守メンテナンスを行うのが難しくなってきている。例えばタイ製でこうした装備を実装していない同一車種であれば、販売価格が同じ場合でもタイ製が好まれるようになっていると言う。保守メンテナンスに掛かるコストが安くすむためだ。こうした状況を勘案し、同社では今後第三国で製造された自動車をオークション等で仕入れて海外に輸出していく事業も検討している。
また、日本の中古車輸出事業に関しては、新たに人気車種の外装品を部品メーカーと共同開発し、純正品の半額程度の価格に抑えるなど、顧客ニーズに応え付加価値を高めたうえで販売していく。2025年3月末より量産を開始し、今後も随時、コラボ商品を発表する予定だ。
(3) 中古車買取販売事業
中古車買取販売事業については、店舗数が手薄な関西、中国地域などで加盟店を増やすべく営業強化を図る。買取査定件数増加施策では、インターネットによる予約・出張査定を積極的に取り入れており、2024年からはLINEも顧客とのコミュニケーションツールとして活用し始めており、順次FC店舗に教育研修を行い、顧客満足度の向上につなげていく。
また、若者世代を中心に自動車を「保有」から「利用」するスタイルに変化してきていることへの対応策として、カーシェア・レンタカー事業も北海道や沖縄など一部で始めている。新車を仕入れて利用するが、車検を迎える段階で海外に輸出する流れとなっている。2024年は新車の供給不足により稼働台数は少なかったが、2025年は供給不足が解消されることで台数も増える見通しだ。EV自動車の取扱についても検討している。
(4) リユース流通事業
新規事業となるリユース流通事業では、新たに新宿で1店舗を出店する予定にしているほか、買取を強化するための施策として、地域に密着した顧客基盤を持つLPガス事業者など異業種企業との連携も進め、Win-Winの関係を構築していく戦略で、取扱商品もブランド品だけでなく、不用品の回収や生前・遺産整理品、家屋などの買取など対象を広げ、一気通貫サービスとして事業を育成している。また、ビジネスモデルを確立した段階で、「アップル」加盟法人にも同事業を提案していく。「アップル」加盟店においても新たな収益源となる可能性があり、新規投資もさほど必要ないこと、また中古車買取の新たな導線にもつながることから、ビジネスモデルが確立されれば導入が広がる可能性は高いと弊社では見ている。同社では、リユース流通事業を通じて持続可能な循環型社会の実現に貢献していく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
10歳息子を殺害容疑、父親逮捕 「殺すつもりで首絞めた」 札幌
全裸で塾侵入の容疑者、当て逃げなど約20件関与か けが人は十数人
【巨人】山崎伊織28回連続無失点「甲斐さんに引っ張ってもらった」苦しんだOP戦から“開眼”
トルコ・イスタンブールでM6.2の地震 目立った被害は確認されず
配信者はんじょう、活動自粛を報告 情報商材ビジネス関与の過去を謝罪
寺島しのぶ、歌舞伎描いた映画「国宝」は「自分にダブる」歌舞伎役者の母として複雑な思いも…
冷凍庫遺体遺棄 裁判所事務官ら2人を傷害容疑で再逮捕 滋賀・長浜
母の日キャンペーン実施中 コールドプレスジューサーのHUROM(ヒューロム)
【データ】巨人山崎伊織、開幕から28回連続無失点の球団記録に並ぶ 次回セ記録31回に挑戦へ
【ロッテ】打線つながり2連勝!種市篤暉は初回に先頭打者弾を浴びるも7回2失点
ギャル曽根、不倫されても「離婚は絶対しない」驚きの理由「考えてもみなかった方法」と夫
永野芽郁と田中圭の所属事務所が不倫報道を否定「友人関係です」
松山千春、石橋貴明めぐる騒動に言及「業界の仲間でも何人かいるな。脱ぐのはいいんだけど…」
武田鉄矢「金八先生」シリーズ1位の“天才生徒”を実名発表「もう群を抜いていて…」
“役満ボディー”岡田紗佳、大胆な下着ショットを公開に「セクシー」「わがままボディー」反響
62歳ボディメークトレーナー、露出度高めの写真に反響「60代だなんてホント信じられない!」
与沢翼氏が告白、妻にも覚せい剤を勧めていた「キメセクをしようと」DV、モラハラは否定
八代亜紀さん「ヌード写真」付きCD レコード会社予定通り「発売」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
批判の声の中で高額転売…八代亜紀さん「フルヌード写真」CD、フリマサイトで3倍以上の価格も
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
俳優の板垣瑞生さん、不慮の事故により逝去 家族がインスタで発表 今年1月末から行方不明に
広末涼子容疑者の元夫キャンドル・ジュン氏が繰り返した語った言葉「心が…」がネットで再注目
孤独のグルメで旨そうだった「トマトの酢漬け」のおいしい作り方! フレッシュな旨味がキューッとくるっ
昨年引退した元AV男優しみけん「やめてよかったですか?」問いに即答「うん」その理由とは?
【おすすめアニメ50選】完結済み!定番から最新作まで!
広末涼子容疑者の逮捕は“異例”弁護士見解に小説家の医師「我々はサンドバッグじゃなくて人間」
42歳ブレイキングダウン選手、東京駅でケンカ売られ取った行動に「尊敬する」「真似しよ」X拍手

アップル Research Memo(1):東南アジアでオートオークション事業を横展開、国内ではリユース流通事業を開始
アップル Research Memo(3):中古車輸出事業と中古車買取販売事業を主力事業として展開(2)
アップル Research Memo(2):中古車輸出事業と中古車買取販売事業を主力事業として展開(1)
アップル Research Memo(4):2024年12月期は旺盛な中古車需要を背景に2ケタ増収増益を達成
アップルインターナショナル---2024年12月期の通期連結業績予想と期末配当予想を修正
オートサーバー Research Memo(5):2024年12月期は計画を上回る増収・2ケタ増益で過去最高業績
アップル Research Memo(6):2025年12月期の配当金は減配予定だが、業績計画を上回ることで増配を目指す
オートサーバー Research Memo(1):2025年12月期は一時的費用の影響で小幅減益予想だが上振れ余地
オークネット:トップラインの2桁成長続く、サーキュラーエコノミーのインフラ提供者目指す
アピリッツ Research Memo(1):2026年1月期は不採算案件の剥落により営業利益がV字回復へ。増配も実施