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ハウテレビジョン Research Memo(6):戦略投資や一時的費用の影響で減益だが、売上面は高成長を継続


ハウテレビジョンは2026年1月期の業績で売上高が前期比26.9%増でありながら、営業利益は同87.6%減少すると予想しています。売上高の成長には新卒サービスが大きく貢献しますが、戦略投資や一時的費用が原因でコストが増加し、利益が減少する見込みです。具体的な戦略として、新卒・中途サービスの新商品や新企画の展開により顧客ベースを拡大し、mondの本格展開による市場シェア拡大を目指します。また、非日本語圏でのサービス展開を視野に入れ、米国に新たな拠点を設立しました。今後はM&Aやアライアンスを活用して成長性と利益率を重視しながら、既存事業の強化を図ります。

*12:26JST ハウテレビジョン Research Memo(6):戦略投資や一時的費用の影響で減益だが、売上面は高成長を継続 ■今後の見通し

1. 2026年1月期連結業績予想の概要
ハウテレビジョン<7064>の2026年1月期の連結業績予想は売上高が2025年1月期比26.9%増の2,750百万円、営業利益が同87.6%減の50百万円、経常利益が同89.0%減の44百万円、親会社株主帰属当期純利益が同88.9%減の27百万円、EBITDAが同51.1%減の267百万円としている。成長に向けた戦略投資(既存事業の成長、紹介事業の立ち上げ、mondの本格展開など)に加え、本社移転(2026年1月予定)に関連する一時的費用も影響して費用(原価+販管費)が大幅に増加するため減益だが、売上面は新卒サービスがけん引して高成長を継続する見込みだ。

売上高の内訳は新卒サービスが2025年1月期比28.4%増の2,276百万円、中途サービスが同4.1%増の307百万円、RPOサービスが同42.0%増の142百万円、mondが12百万円(2025年1月期は3百万円)、新規事業(新卒・中途紹介事業)が12百万円としている。新卒サービスにおける取引社数や会員数の順調な増加、顧客単価向上などの効果を見込んでいる。費用(原価+販管費)は同53.0%増の2,700百万円の計画としている。内訳は人件費が同456百万円(53.2%)増加、外注費が同215百万円(65.2%)増加、本社費用が同66百万円(50.0%)増加、広告宣伝費・販促費が同90百万円(72.0%)増加、通信費が同45百万円(26.3%)増加、減価償却費が同60百万円(48.8%)増加する計画で、このうち本社移転に関連する一時的費用として合計150百万円(新旧オフィスの地代家賃の重複発生、固定資産の加速償却と新規取得など)を見込んでいる。なお2026年1月期末時点の従業員数の想定は95名程度(2025年1月期末は81名)としている。

2. 重点施策
重点施策として、新卒サービスにおける新商品・新企画投入によるアップセル、課題解決型サービスによる顧客深耕と受注拡大、中途サービスにおけるリブランディングを含めたプロダクト改革、新卒サービスとの基盤統合等による成功報酬型の拡大を推進する。なお新規事業として新卒・中途サービスの紹介事業を立ち上げる。人員増などの戦略投資で人件費が増加するが、紹介事業の収益(成功報酬)は売上計上時期(原則として入社時)が遅行するため、当面は費用負担が先行する。キャリア領域以外ではmondのプロダクト開発・成長を加速させ、国内首位の質問箱サービスとしての地位を確固たるものにするとともに、非日本語圏への本格的なサービス展開の準備を進める。2025年2月には米国にmond, Inc.を設立した。当面は専門人材の獲得、回答者獲得マーケティング、海外拠点立ち上げ等の費用負担が先行する。さらにM&A・アライアンス戦略として、成長性と利益率を重視しながら、既存事業との補完性に優れた案件を精査して実行する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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