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クラウドW Research Memo(7):M&A+DX関連への評価替えが進むかに注目


クラウドワークスはプラットフォームとエージェントの同時成長を成し遂げる独自の企業であり、厳密な類似企業は存在しない。しかし、M&AやDXの分野において成長が期待されるGENDAやSHIFTと比較が進んでいる。クラウドワークスは、成長と同時に株主への還元も重視し、2024年度から初めて配当を実施する予定である。この動きは、企業の成長投資からの利益還元能力を示している。株主配当に加え、10周年を記念してQUOカードの進呈も行われる予定で、2024年から2025年にかけての総利回りは6.9%となる。同社は今後も株主還元策を重視し、長期保有の個人投資家向けに優遇措置を拡充し続ける計画であり、自社株買いも検討している。決定は第二四半期決算時に行われる予定である。

*14:17JST クラウドW Research Memo(7):M&A+DX関連への評価替えが進むかに注目 ■類似企業

● 類似企業との比較
クラウドワークス<3900>は、プラットフォームとエージェントが同時成長する業界唯一の存在であり、厳密な意味での類似企業はない。M&Aで大きく業容を拡大できているという側面からGENDA<9166>、DX業界で急速な成長を遂げる可能性があることでSHIFT<3697>との比較は参考になる。

営業利益の増益率は今期予想では同社が見劣りするものの、今期予想も含めた5期(GENDAのみ黒字転換後からの計算で3期)CAGRは同社の29.3%に対して、SHIFTが35.6%、GENDAが28.4%と遜色ない。規模感の違いこそあるが、類似企業の高PERからは、同社がM&A+DXで成長スピードを継続した場合の姿をイメージすることができる。

特に買収したソニックムーブを軸にしたシステム開発のケイパビリティ拡大により、人材マッチングという評価からM&A+DX関連への評価替えが進む契機となるかには注目しておきたい。



■株主還元策

2024年9月期より株主配当を実施。2025年9月期は第2四半期で決定

同社は株式上場以来、成長投資を優先し、キャピタルゲインを最大化するために無配としていた。しかし、成長投資の実行と同時に株主へ利益還元できる企業体質が一定程度整ったという判断から、2024年9月期より株主への配当を開始した。2024年9月期の1株当たり配当金は18.0円、配当性向は30.9%となった。また、2024年は同社の株式上場10周年記念に当たることから、2024年12月末日時点で300株以上保有する株主に対して15,000円分のQUOカードの進呈を行った。

加えて2025年9月期にもQUOカードの進呈を実施することを2024年11月5日に発表した。同社株を300株以上、2025年12月末日時点で1年間以上継続保有した株主に対して10,000円分を進呈する。

2024年12月から2025年12月末日まで同社株を300株以上1年間以上継続保有した場合の配当金及び株主優待の総利回りは6.9%(株価は2024年12月30日終値1,461円より算出)となり、還元率は高水準となる。

同社は株主還元策について、2025年9月期以降も継続的に長期保有個人投資家向けの優待を充実させ、自社株買いについても機動的に実施するよう検討する計画である。ただし、自社株買いについては、M&Aの間を縫って実施する必要があるため、株主優待、配当、自社株買いを絡めて時宜を見つつ第2四半期決算開示時に方針を決定する予定だ(自社株買いや株主優待については現時点で未定、配当方針は第2四半期の決算開示時に公表を検討)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)

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