平和RE Research Memo(6):3つの強化により、投資主価値の最大化に取り組む(3)
平和不動産リート投資法人は、財務基盤の強化やLTVコントロール、多様な資金調達手段の確立と金融コスト抑制を財務戦略の柱に据え、投資主価値の最大化を目指しています。財務基盤の強化では長期安定投資家の拡大を目指し、既存物件の鑑定評価額と含み益の増加を図ります。2024年の平均調達金利は0.936%で、安定したLTV40%台を維持。資産規模拡大へ向け、コミットメントラインを80億円に増額しました。一方、サステナビリティでは、2030年までにGHG排出量を90%削減を目指し、GRESB評価やTCFDの取得により環境・社会・ガバナンス(ESG)への貢献を強化。東京都区部を中心とした投資機会の増加を見据えつつ、オフィスとレジデンスの高稼働率の維持と賃料改善を図ります。
4. 財務戦略
財務戦略では、「財務基盤の強化」「LTVのコントロール」「資金調達手段の多様化」「金融コストの抑制」を運用方針とする。「財務基盤の強化」としては、有利子負債の長期化と適切な固定金利比率の維持及び満期の分散化を進めることで市場金利変動の影響を受けにくい財務基盤を構築することに加え、AA格の高い信用力を活用した調達コストの引き下げと長期安定投資家の拡大を目指す。「LTVのコントロール」としては、金融環境に左右されない安定した物件取得、ポートフォリオと収益の持続的な拡大、機関投資家とのエンゲージメントを通じて最適資本構成を探求する。「資金調達手段の多様化」としては、公募増資によるエクイティ調達、幅広い業態からなるレンダーフォーメーション、投資法人債など、様々な性格の資金へのアクセスを構築する。また、現在の低金利環境が将来にわたって寄与するよう、「金融コストの抑制」を図る。
同REITでは、既存物件の鑑定評価額上昇や含み益を有する新規物件取得により、2024年11月期の含み益額は前期比1,446百万円増の60,009百万円、含み益率も25.9%と引き続き高い水準を維持している。2024年11月期の平均調達金利は0.936%に上昇したが、引き続き低水準で推移しており、今後も金利の高い借入金の満期が到来し、リファイナンス及び新規借り入れによって調達金利の低位安定を見込んでいる。平均調達年数は7.3年、固定金利比率は70.2%と、いずれも前期と同水準を維持した。また、借入余力を図る基準として、鑑定LTVの上限を45%としてコントロールしているが、2024年11月期には39.1%の低水準を維持している。2024年11月期には、期初に行った公募増資に伴う物件取得による鑑定評価額の増加によって、鑑定LTVが45%に達するまでの借入余力は310億円であり、同REITの資金調達力は安定している。また、資産規模拡大に伴い、2024年11月期の期初にコミットメントラインの設定額を従来の70億円から80億円へ増額した。今後の調達金利上昇に対しては、内部留保や含み益を活用したバリューアップ工事などの内部成長で吸収する計画だ。このように強固な財務基盤を維持することで、同REITの今後の成長を下支えすることが期待される。
5. サステナビリティ
「NEXT VISION II+」では、サステナビリティについてGHGの排出量設定目標として、ポートフォリオのGHG総排出量を2030年までに90%削減することで、国際認証のSBT(Science Based Targets)認定を受けた目標数値を上回る削減を目指す。また、外部認証、国際イニシアティブ・外部評価として、GRESB(Global Real Estate Sustainability Benchmark)評価、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、グリーンファイナンスフレームワーク、グリーンビルディング認証などを得ている。
環境課題への取り組みとしては、再生可能エネルギー電力への切り替えは、2024年11月末時点で全物件の対応が完了しており、2018年比79.5%削減している。また、ペーパーレス及び環境に配慮した素材の使用のほか、LED化の推進、レジデンス専有部電気量計測システムの導入、災害救援・寄付型自動販売機の設置なども実施している。社会への取り組みとしては、地域社会への参画を進め、災害時の飲料水供給、ペットボトルキャップ回収運動、地域の祭りへの参加などを実施している。また、社員への取り組みとして、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定の取得、社員の意識を高めるための「社長賞」表彰、健康支援・ワークライフバランスの改善などにも取り組んでいる。ガバナンスとしては、外部役員への専門家の登用による客観的な視点での投資判断と企業統治の推進などを目標にするが、既に運用資産の取得・売却の意思決定プロセスの明確化や、執行役員制度などを導入している。これら数々のサステナビリティへの積極的な取り組みは、ESG投資(環境・社会・ガバナンスに配慮している企業を重視・選別して行う投資)の世界的な拡大傾向に対応する活動であると評価できる。
6. 総括
弊社では、同REITが特化する東京都区部をメインとする市場は投資機会が豊富にあることから、今後も同REITの潜在的な成長力は高いと見る。東京都区部では、主なテナント層である中小規模の事業所数が集中し、オフィスビルに対して引き続き豊富な需要がある。また、東京都では、コロナ禍の収束に伴い2023年には再び人口増加傾向となっており、居住用マンションについても堅調な需要が見込まれている。
さらに、強力なスポンサー・サポートの活用によって、着実な成長戦略の推進が可能であると弊社では見ている。すなわち、平和不動産の保有・開発物件、仲介物件、先行取得物件などの情報ソースを活用したり(外部成長サポート)、情報の共有化によって稼働率の向上を図ったり(内部成長サポート)、財務方針・資金調達などにかかる支援や指導を仰ぐ(財務サポート)などが、同REITの大きな強みである。
既述のとおり、同REITでは不測の事態に備えて十分な内部留保やコミットメントラインの設定などの対策を講じている。そのほかの一般的なリスク要因としては、他のREITと同様、稼働率の低下、賃料の下落、金利の上昇などが考えられる。実際、東京都区内において2018年から巨大ビルが大量供給されており、稼働率の低下や賃料の下落が懸念されていた。ただ、同REITでは、オフィス稼働率は既に高水準に達しているものの、対象とする中規模以下のオフィスでは供給が限定的であり、今後も高稼働率の維持が可能と見ている。また、市場賃料の上昇が契約賃料の更改ペースを上回っている(ポジティブギャップが拡大)ことから、オフィス賃料はさらに引き上げ可能と見られる。レジデンスにおいても、リニューアル工事の実施によって、物件競争力の強化と資産価値の維持向上を図っており、今後も高稼働率の維持と賃料水準の改善につながると見られる。当面は金利の高い借入の借り換えに伴い、低水準の金融コストを維持する見通しだが、将来の金利上昇リスクに対しては、金利の固定化によりリスクヘッジを進めている。「NEXT VISION II+」では、今後予想される金利上昇に対しては、内部留保や含み益を活用したバリューアップ工事による賃料増額によってカバーする計画である。また、投資主還元やESGの向上にも積極的に取り組む方針だ。「NEXT VISION II+」の目標達成に向けた今後の進捗状況に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<HN>
内田理央「親友にこの写真が1番好きって言われた」推し1枚を公開「どの下着が好きだった?」
ジャッジ以外沈黙ヤンキース打線は山本由伸との対戦へ「目を覚まして勝ちにいく」とベリンジャー
ドジャースに惨敗「向こうはデンジャラスなグループだ」ヤンキース・ブーン監督「明日は何とか」
阿智昼神観光局、JR松本駅と昼神温泉を結ぶ直行バスを運行開始
投手としての大谷翔平は「野球史の中でもベストの投手の1人」殿堂入り名投手・スモルツ氏が称賛
ドジャース奥様会「ずっと応援しています」DFAでチーム去るバーンズ一家との思い出写真を投稿
キケ・ヘルナンデスの長女ペネロペちゃん、パパの変顔モノマネ 舌ペロリンに妻「キケの娘です」
ドジャース名物リポーター、サウナで整いバスローブで笑顔のショット披露 リポートは小休止
【巨人】田中将大がDeNA2軍戦先発 大城卓三とバッテリー 相手先発は小園健太
和田アキ子「おすもうさん…普通に190センチに」横綱昇進した大の里等身大パネルと張り合う
8人組アイドルのメンバーに「信頼を著しく損なう行為が確認され」脱退表明/運営&本人発表全文
独立したキンタロー。多額のギャラ未払い告白 金額明かしスタジオ騒然「えー!」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
小泉農相「おわびする」 農水省職員の備蓄米巡る不適切発言に
増田恵子、ピンク・レディーの月給“具体額”を告白 勝俣州和「え!?」と驚き
指原莉乃激怒「空港で泣き散らかしました」 彼氏と「私のお金」で旅行中の出来事明かす
ヒカル、浮気相手とのLINE流出にドン引きの声「キモすぎる」「吐きそう」
ヒカルと結婚「進撃のノア」とは 「裕福で厳格な家庭育ち」「年収2億」「英語堪能で知的客」
飯島直子「私もこっちの人と再婚しようかな」酒の席でポロリ
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
父が再婚の丸山隆平(36)現在の家族関係がとんでもないことになっていたと話題に
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
後藤真希、“衝撃を受けたアイドル”を聞かれズバリ実名告白「誰もが衝撃を受けたと思う」
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
小泉進次郎農相、就任一夜明け「コメ5キロ2990円」記事ポスト「仕事はやっ!」ツッコミ多数
ガーシー、佐野ひなこの暴露を示唆でネット騒然「ファンだったのに」
【おすすめアニメ50選】完結済み!定番から最新作まで!
浜崎あゆみ、バスト丸見えの投稿にネット騒然「巨乳すぎて不自然」
「名探偵コナン」最大の謎、蘭姉ちゃんのあの角の正体がついに判明
石井亮次アナ「ゴゴスマ」で生謝罪 「辞任」もほのめかす

平和RE Research Memo(2):東京都区部中心のオフィス・レジデンス複合型REIT
平和RE Research Memo(3):2024年11月期の分配金を大幅に増加し、過去最高を更新
平和RE Research Memo(1):「NEXT VISION II+」では、投資主価値の最大化を図る
平和不動産リート投資法人---2025年5月期および11月期の運用状況予想を上方修正
プロパスト Research Memo(7):保守的な前提に基づき、2025年5月期は増収減益を予想
平和不動産リート投資法人---国内資産の取得
平和不動産リート投資法人---2025年11月期の予想修正および2026年5月期の予想公表
propetec Research Memo(8):2026年11月期に営業利益28億円を目指す
サンフロ不動産 Research Memo(1):不動産サービス事業やホテル運営事業で増収増益を継続し過去最高を更新
SIGG Research Memo(8):株主還元はDOE6%目安、2025年3月期は大幅増配予想