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ナガイレーベ Research Memo(5):2025年8月期1Qは前年同期比営業減益。売上総利益率は低下したが想定内


2025年8月期第1四半期におけるナガイレーベンの連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の3,210百万円を達成するも、営業利益、経常利益、純利益はそれぞれ約11%減少しました。売上総利益率は円安と原材料費上昇の影響で4.2ポイント低下しましたが、これは予想範囲内とのことです。コア市場の売上は、ヘルスケアウェアやドクターウェアの需要増により8.2%増加しました。一方、患者ウェアが若干の販売遅延を見せたものの、全体として増収が見られます。財務面では、総資産は前期末から減少しましたが、自己資本比率は高水準の92.1%を維持し、財務状況は安定しています。手元資金の豊富さも同社の堅固な財務状態を示しています。

*12:05JST ナガイレーベ Research Memo(5):2025年8月期1Qは前年同期比営業減益。売上総利益率は低下したが想定内 ■ナガイレーベン<7447>の業績動向

1. 2025年8月期第1四半期の業績概要
2025年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の3,210百万円、営業利益が同11.9%減の579百万円、経常利益が同11.0%減の601百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.0%減の413百万円となった。

売上高については、前期からずれ込んでいた案件を着実に取り込んだことで主力のコア市場で増収を確保した。注力している患者ウェアでは若干の遅れが見られたが、ほぼ前年同期並みの売上高となった。この結果、全体では5.3%の増収となった。

売上総利益率は円安や原材料費アップなどにより前年同期比で4.2ポイント低下し39.8%となった。売上総利益率については、当初からこの上半期が最も厳しいと見ていたことから、この低下はほぼ計画線であったと言える。この結果、売上総利益額は同4.7%減の1,278百万円となった。

販管費は前年同期比2.4%増の698百万円と予算内になったが、主に人件費の増加による。

(1) アイテム別、市場別売上高
コア市場の売上高は前年同期比8.2%増の2,227百万円となった。前期に発生した期ずれ案件を着実に取り込んだことで増収を確保した。アイテム別では、ヘルスケアウェアが同9.4%増の1,695百万円、ドクターウェアが同7.5%増の439百万円、ユーティリティウェア・他が同6.5%減の92百万円となった。

周辺市場の売上高は、同0.6%減の939百万円となった。アイテム別では、注力している患者ウェアは同4.0%減の647百万円となり、計画に対してはやや遅れが生じた。手術ウェアは同7.9%増の292百万円と順調に増加した。

海外市場は、売上規模は小さいものの同4.2%減の43百万円となった。


財務状況は堅固、現金及び預金は23,368百万円。自己資本比率は92.1%と高水準

2. 財務状況
財務状況は引き続き良好で安定している。2025年8月期第1四半期末の資産合計は前期末比2,596百万円減少の44,130百万円となった。流動資産は35,725百万円となり同2,559百万円減少したが、現金及び預金の減少2,980百万円、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金の減少708百万円、棚卸資産の増加668百万円などによる。第2四半期、第3四半期が繁忙期となるため棚卸資産が増加したが、懸念される水準ではない。一方で、固定資産は8,404百万円となり同36百万円減少したが、主に減価償却による有形固定資産の減少56百万円などによる。

負債合計は3,464百万円となり前期末比564百万円減少した。支払手形及び買掛金の減少59百万円、未払法人税等の減少522百万円などによる。純資産合計は40,665百万円となり同2,031百万円減少したが、配当金支払い等による利益剰余金の減少1,475百万円、自己株式の増加による減少575百万円などによる。この結果、2025年8月期第1四半期末の自己資本比率は92.1%(前期末は91.4%)となった。

自己資本比率及び手元の現金及び預金は高水準であり、財務状況は堅固と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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