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【ドリーム・アーツ】著名投資家はっしゃん氏が山本社長に質問!Vol.4


著名投資家はっしゃん氏がドリーム・アーツの山本社長に対し、同社の経営戦略について質問した。ドリーム・アーツは売上のおよそ90%をストック型ビジネスモデルへ転換し、安定した収益構造を持つことを強調した。インフレが価格調整の後押しとなり、クラウド型サブスクリプションモデルでは価格の調整がしやすいと説明。一方、人口減少はデジタル化の促進としてプラスに働くとし、企業はIT化を進めて競争優位を維持しようとしている。また、株主還元についても考慮し、成長に合わせて配当増を考えていると述べた。新しいNISAなど投資環境の変化にも対応していく意向を示した。

*17:04JST 【ドリーム・アーツ】著名投資家はっしゃん氏が山本社長に質問!Vol.4 【ドリーム・アーツ<4811>】著名投資家はっしゃん氏が山本社長に質問!Vol.3の続き

●はっしゃん
ありがとうございます。今日ここまで右肩上がりできて理論価格に落ち着いて、もう1回上昇している位置ですが、やはり投資家が期待しているのは右肩上がりが続くことです。先ほど会社説明とか今後の将来性を見させていただきましたが、非常に将来性もあり、来期以降も増収増益、ROEが高水準で推移してさらに企業価値が上がり、高値奪還して成長していくことが投資家の期待値になると思います。このような前提で経営をされているということでよろしいでしょうか。

■ドリーム・アーツ山本
頑張ります。売上の90%がストック売上で構成される状況まで事業モデルを転換できたことがすごく大きいです。大きくトップラインが下がることは考えにくいです。どのくらい上に行くかはまた別の話ですけれども。

●はっしゃん
なるほど。それではもう1つ。やはり御社は大企業がターゲットで、クラウド型のサブスクリプションかと思いますが、四半期ごとに売上のばらつきは大きいのか。それとも、その時々によって変わるものなのでしょうか。

■ドリーム・アーツ山本
あまりないですね、その強い傾向は。

●はっしゃん
はい。実際にどれだけ利益が出るかは、その時に社内的に経費を使った場合とか、そういった売上とコストの差分で決まる形ということですかね。

■ドリーム・アーツ山本
そうですね、そこはそういう意味でシンプルですよね。

●はっしゃん
ありがとうございます。それではチャートを見ながら、一般に株主や投資家の全般的に関心が高いところで、まずは最近インフレが進んでおり、モノの値段が結構上がったり、賃金を上げたりしないといけなかったり、経営側からしたらコストが高くなり、金利も上がったりとか、そういう状況になっていると思います。御社サービスへのインフレへの影響はどのように考えておくべきでしょうか。

■ドリーム・アーツ山本
インフレの影響で実は良かったことがあります。

●はっしゃん
そうなんですか。

■ドリーム・アーツ山本
社会認識としてインフレと値上げという実態があるじゃないですか。当社も何回か値上げしていますね。

●はっしゃん
じゃあ、結構値上げするのにインフレで、話がむしろしやすくなったんですかね。

■ドリーム・アーツ山本
おっしゃる通り。普通の大企業向けのIT業界では値上げが結構難しいですが、すんなり行きました。

●はっしゃん
なるほど。そこは、御社が強みを持って競争力ある製品を出しているところも含まれているかもしれませんが、むしろ追い風になるぐらいと。

■ドリーム・アーツ山本
インフレは追い風になっています。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。それは非常に頼もしいご発言だったと思います。もう1つ、チャートの下方にあるピンクラインです。ピンクラインは、実はここまでもし株価が落ちたら、配当利回りが4%になるというラインで、御社は今、配当利回り0.6~0.7%程度です。私も色々な企業様見ていますが、上場してまだ日が浅い企業は非常に成長フェーズで新しい投資を続けていかないといけないため、なかなか株主還元への優先度は低いところが多いです。ただ、その中で御社はそれほど利回り高くないですが、しっかりと最初の上場した後の次の日からもうすでに配当還元を始められているところに興味があります。業績がどんどん増収増益で右肩上がりになった時に、この配当を増配していくような計画はありますでしょうか?

■ドリーム・アーツ山本
はい、株主還元したいです。細かく財務のデータを見ていただくと、当社のフリーキャッシュフローも含めて一部大手金融機関とのお付き合いがあったりしますが借り入れはなく、大きなM&Aを実行するとかがない限りは、借り入れをするような状態ではないです。非常にキャッシュリッチな状態にあります。昔のIT企業と違って、大量のサーバーを自分たちで買って何かをすることもなく、全てコストで、 IaaS(Infrastructure as a Service)ベンダーから直接調達できるというところで言うと、還元余地はありますからより良くしていきたいと思っています。

●はっしゃん
はい、ありがとうございます。今年になってから新NISAが始まり、全体的に配当還元の大きい企業の株価が上がりやすい状況になっています。また、株主自体も配当が年々少しずつ上がっていく企業に非常に投資のしがいがあるような風潮になってきています。そこを期待する投資家が多いと思いますので、ぜひこれからも成長に合わせて配当還元をご検討いただければと。

■ドリーム・アーツ山本
はい。「SmartDB」のブロンズとかシルバーの有資格者の方たちは、まさにNISAでどうしようかなと思っている人と重なります。そういうことも含めて、期待に応えていけるように努力したいと思います。

●はっしゃん
それでは最後の質問になりますが、日本の大きなテーマ「人口減少」です。どうしても日本の人口が減少しつつあり、大企業も人材の確保が非常に困難になっている現実があります。特に5年先、10年先と長期的に見ると、どうしても人員は減らざるを得ないなか、御社の「SmartDB」の成長計画と人口減少の関係でどのような施策を実行されているのか、お聞かせいただければ幸いです。

■ドリーム・アーツ山本
これも長期的視点で素晴らしい質問をいただいてありがたいですが、人口減少は、当社ビジネスの観点から見るととても追い風です。

●はっしゃん
プラスなんですね。

■ドリーム・アーツ山本
とても追い風です。今まではIT化が停滞していましたが、IT化を大企業も実行していかないといけない状況になりました。コロナの影響が大きく、デジタライゼーションを、その業務を進めていくことに関してのコンセンサスが、大企業でももうできましたね。コロナがなかったら10年ぐらいかかっていた認識の変化が2年で収まってると思うぐらい劇的でした。また、今後はマイナンバーが普及します。既にデジタル庁が認可サービスで、Jリーグもマイナンバーを使ってサービス・キャンペーンを実施し、高額オークションサイトを展開する事業ベンダーが申請しています。自治体も有効に使い始めて、マイナンバーは世界で唯一、かなり先進的な日本のデジタル化の状況を作ります。大企業も今後使わなければいけない、業務は更にデジタル化しないといけなくなります。ただ、システム部門に頼ってシステム部門を起点にした従来のやり方では厳しいです。

システム部門は人手不足が発生しており、大企業は古いシステムの面倒にも相当なコストをかけています。古いシステムに対してのメンテナンスフィーが大企業のIT予算の7〜8割を占めています。一方で、国際・国内競争含めて勝ち残っていかなければいけない中で、人も増やせないためデジタル化するしかないです。システム部門を頼らずに、デジタルの民主化で実施していくことが広がりますから、当社にとってかなりの追い風になります。

●はっしゃん
なるほど、これはよくわかりました。人口減少ですが、結局は大企業と言ってもまだまだDXが遅れている。これからIT化・デジタル化・マイナンバー対応など、本当にやることが多くあり、むしろ御社にとっては本当にボーナスタイムになるというか、これから非常に追い風が吹くということですね。はい、よくわかりました、ありがとうございます。本日聞きたかったことは以上になります。大変よく勉強させていただきました。ありがとうございました。

■終わりのあいさつ
▲フィスコ高井
ありがとうございました。最後に、山本様、はっしゃんさんからご挨拶をいただきたいと思います。それでは、山本様からお願いいたします。

■ドリーム・アーツ山本
今日はこのような機会をいただいて、また、はっしゃんさんからとても鋭く当社の事業特性を説明できる質問をいただきまして、とても楽しい時間でした。ありがとうございます。

▲フィスコ高井
ありがとうございます。はっしゃんさん、いかがでしたでしょうか。

●はっしゃん
はい。私にとっても本当に大企業向けのビジネスで、特にITなどの最先端サービスを展開されている企業ということで、非常に勉強になる要素が多かったです。これからの投資を考える上で非常に参考になる時間となりました。どうもありがとうございました。

▲フィスコ高井
ありがとうございました。それでは、これにて対談を終了といたします。皆様、ご視聴いただきましてありがとうございました。

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