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窪田製薬HD Research Memo(8):2023年12月期は「Kubota Glass」販売拡大に費用投下の方針


*16:18JST 窪田製薬HD Research Memo(8):2023年12月期は「Kubota Glass」販売拡大に費用投下の方針 ■業績と財務状況

1. 業績動向
(1) 2023年12月期第2四半期累計業績
窪田製薬ホールディングス<4596>の2023年12月期第2四半期累計の連結業績は、事業収益で17百万円(前年同期比17百万円増)、営業損失で747百万円(同425百万円縮小)、税引前損失で744百万円(同452百万円縮小)、親会社の所有者に帰属する四半期損失で744百万円(同452百万円縮小)となった。

事業収益は「Kubota Glass」の販売収入を計上したことによる。事業費用のうち、研究開発費はエミクススタト塩酸塩やウェアラブル近視デバイスの開発費用が減少したことにより、前年同期比460百万円減少の437百万円となった。また販管費は、特許関連費用の増加や「Kubota Glass」のマーケティング費用の計上によって同46百万円増加の320百万円となった。

(2) 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の連結業績見通しは非開示としている。事業収益については「Kubota Glass」の販売収入がほぼすべてを占めると見られるが、新規性の高い製品であり、現時点で客観的な需要を判断することが困難なこと、また費用面では現行製品に対して利用者の意見等を反映させつつ、製造費用の削減を継続的に行いながら追加的開発の優先順位を決定しており、開発費用に大幅な変動可能性があることから、現段階で業績見通しを行うことは困難であると判断したためだ。今後の事業の進捗を踏まえ、合理的な算出が可能となった段階で速やかに開示する予定にしている。

事業費用については、前期比で研究開発費が減少する一方で「Kubota Glass」の販売拡大に向けて人件費や広告費等の費用増が見込まれるが、全体的には財務状況も考慮しながら、費用をコントロールする方針である。

(3) 今後のビジネス戦略について
中期的には、「Kubota Glass」をAR機器として販売拡大し、開発費を最小限に抑えて利益をねん出したのちに、近視抑制・治療用医療機器としての開発及び販売をパートナー企業と組みながら世界で展開し、獲得した利益によってさらに他製品の開発を進めて、ライセンス収入やマイルストーンも獲得しながら収益を拡大する戦略を打ち出している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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