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芙蓉リース Research Memo(5):2023年3月期の業績予想を据え置き、引き続き増益を見込む


■業績見通し

1. 2023年3月期の業績予想
2023年3月期の業績予想について芙蓉総合リース<8424>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比6.4%増の7,000億円、営業利益を同11.9%増の515億円、経常利益を同6.2%増の560億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同6.2%増の360億円と増収増益を見込んでいる。

引き続き好調な「不動産」や「エネルギー環境」を中心とする「営業資産」の積み上げのほか、「航空機」の回復、WorkVisionとの連携等による「BPO/ICT」の伸び(ノンアセット収益の拡大)などが増益に寄与する想定である。また、全体のROAについても、収益性を重視したアセットコントロールやノンアセット収益の拡大によりさらなる改善を図る。

2. 弊社アナリストの見方
弊社でも、上期業績がハイペースで進捗したことや、収益性の高い資産が積み上がっていることから、同社の業績予想の達成は十分に可能であると見ている。もちろん、世界的な半導体不足やインフレの進行、金利上昇による影響など、先行き不透明感が漂う外部環境には注意が必要であるものの、複数の成長分野でバランスの良い利益成長を実現している同社にとっては、適度な分散効果が期待できるため、下振れのリスクは限定的と捉えても良いであろう。注目すべきは、中期経営計画に掲げる財務目標、並びに非財務目標の達成に向けた打ち手とその進捗である。特に、社会的課題の解決に向けた取り組みのほか、人材投資やDX戦略をいかに進め、同社自身の持続的な価値創造に結び付けていくのか、短期・中長期の両面からフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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