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データアプリ Research Memo(5):リカーリングでの伸長を見込んでいるものの、積極的な投資計画により減益予想


■今後の見通し

1. 2023年3月期の業績見通し
データ・アプリケーション<3848>の2023年3月期の連結業績予想については、売上高が前期比2.1%増の2,350百万円、営業利益が同25.3%減の330百万円、経常利益が同24.7%減の345百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.1%減の241百万円と見込んでいる。売上面では、メンテナンスでの大口顧客の契約終了がマイナス要因となるものの、サブスクリプションを筆頭にリカーリングでの伸長を計画しており、全体では増収となる見通し。一方利益面では、広範囲かつ積極的な投資(新規事業創出、Web-EDI製品の開発・販売、組織体制強化、アフターコロナによる活動再開など)を計画していることから、減益予想としている。ただし弊社では、全体として保守的な印象が強く、会社予想に上振れの可能性があると見ている。

2. 重点施策
2023年3月期の重点施策としては「新規ビジネス」「既存ビジネス」「コストの最適化」「企業力強化の取り組み」の4つを掲げている。持続的な成長の実現に向けて、新しいサービス・価値を提供し続けるために組織体制を強化し、市場拡大を目指す。

「新規ビジネス」ではDX実現への挑戦として、2021年11月に業務提携したテクノスジャパンとの協業加速、「OCRtran」の拡販などを推進する。新規案件としては、政府系プロジェクトへの参画が決定しているようだ。「既存ビジネス」では収益の最大化を目指して、Web-EDIシステム基盤「ACMS WebFramer」への投資を実行するとともに、販売を強化し推進するため、既存の枠組みであるパートナー制度の見直しや価格改定なども検討する。「ACMS WebFramer」については、機能強化によって利便性の向上、適用範囲の拡大、既存市場の深耕を図るとともに、クロスセルによってエンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex」の拡販にもつなげる方針だ。「コストの最適化」では、人員増強やスキル向上促進、アフターコロナでの活動再開への投資を強化する。「企業力強化の取り組み」では、新たな協業先の模索、既存パートナーとの協業深化、教育訓練体制の整備、働きやすい環境の整備などを推進する。このうち新たな協業先の模索については、「ACMS Apex」と「RACCOON」の周辺市場において、さらなる業務提携を模索する方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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