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酒井重 Research Memo(5):売上高は前期比15.6%増へ上方修正も、営業利益はコスト上昇を見積もり据え置き


■今後の見通し

● 2022年3月期の業績見通し
酒井重工業<6358>の2022年3月期の連結業績は、売上高で25,000百万円(前期比15.6%増)、営業利益で900百万円(同28.3%増)、経常利益で800百万円(同21.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で520百万円(前期は4百万円の利益)を見込んでいる。

依然としてコロナ禍の影響が不透明であるものの、国内は防災・減災や国土強靭化計画などにより引き続き土木・道路関連の需要は堅調と同社では予想している。米国においても、「米国雇用計画」案による巨大インフラ整備計画の議論が進行中であり、回復が期待できる。アジアでは、中国やASEAN諸国の経済対策により需要が回復基調で、低迷していたインドネシアも回復基調となっている。世界的に建設機械の需要回復が進むなか、下期も好調な販売が予想されること、2022年3月期上期業績が計画以上であったことから、売上高については期初予想(23,500百万円)から6.4%上方修正された。一方で、下期には鋼材等の部材価格高騰やコンテナ運賃の高騰により約5億円のコスト増を見込んでいることから、各利益については期初予想を据え置いた。しかし、コストの上昇が予想以下であれば、利益予想が上方修正される可能性はありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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