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【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2021年3月期第2四半期決算


このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2021年3月期第2四半期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。


【冒頭ごあいさつ】
皆様、こんにちは。スパークス・グループの阿部修平でございます。
新型コロナウイルスも、なかなか終息しませんが、罹患(りかん)された皆様、及び関係者の皆様に改めてお見舞い申し上げます。

【2020年度第2四半期の業績について】
Q:第1四半期では減収減益でしたが、今回の決算では一転して増収増益になりました。要因はどのように分析されますか。
<阿部社長>
一番大きい要因は、再生可能エネルギーにかかる成功報酬です。これは極めて安定的にここ数年毎年実現しているわけですが、今期も約4億円の貢献となりました。
さらに、株式市場がコロナ禍において当初予想していた混乱もなく、また世界中で大規模な財政投入もあったことで、株式市場が安定していたことから、私どもの運用は良好であり、日本株式からの成功報酬を約3億5千万円実現することができました。
成功報酬を生み出せるビジネスモデルを作ってきた私達の強みが若干ではありますが今回皆様に見てもらえたことを嬉しく思います。

2つ目を敢えて言うなら、新型コロナウイルスの影響により、私達の活動が大きく変わったことから、旅費交通費等の経費が大幅に減少しました。
ただ、これによって私達の事業におけるパワー、効率性、実行性が落ちたわけではありません。リモートによるビジネス等、新しいやり方が従来のスピードよりも早く確立できてきていると思います。その結果、経費が減ったということは非常に良いことだと考えております。


【ロングショート戦略の成功報酬について】
Q:先ほどのお話で、再生可能エネルギーからの成功報酬のほか、上場株式の戦略からも成功報酬が発生しているとのことですが、詳しく教えていただけますか。
<阿部社長>
もう少し具体的に申し上げると今回実現した上場株式からの成功報酬はロングショートファンドの運用戦略によるものです。
ロングショート戦略は株式市場の変化によらず、安定的なリターンを投資家にお届けすることを念頭に日本の運用業界では、私どもが実質的に初めて本格的に始めた戦略であります。
20年以上にわたり、安定的かつ非常に高いリターンを継続的に実現してきております。
ロングショート運用は、ピーク時は預かり資産3,000億円くらいの規模だったのですが、リーマンショックを境に一時大幅に規模が縮小しAUMが200億を切る時期もありました。現在は、600億円を超える水準にまで回復しております。
1,000億円程度のAUMを目標に、ただ闇雲に規模を追うのではなく、質の高い運用を継続すべく最善を尽くしてまいりたいと思います。
例えば、ロングショート戦略の設定来のコンポジットパフォーマンスで申し上げますと、費用控除後のNetで年率4%を超えるリターンを実現しており、同期間のトピックスのパフォーマンス2%を大幅に上回っております。安定的かつ大幅にインデックスのリターンを上回る実績を出しております。その事が中長期的に実現してきているという事を運用担当者含め、社員一同自信を持って運用している中核的な戦略です。


【再生可能エネルギーの投資戦略への取り組みについて】
Q:温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにするという国の方針が示されましたが、スパークスが取り組んできた方向とより一層一致してきています。今後、さらに運用資産の積み上げのため、どのような方策を考えていらっしゃるでしょうか。
<阿部社長>
福島の原発事故の後、2012年に固定価格買取制度ができたその直後から、原発によらないクリーンな再生可能エネルギーの発電所の開発・運営をファンドを通してやりたい、日本で最大の再生可能エネルギー発電所のオーナーになるという目標を掲げてファンドの運用を継続してまいりました。
温暖化ガスを排出する化石燃料を主体とした発電から再生可能エネルギーへ変わっていくというのは今やグローバルなコンセンサス、目標になりました。
私達がコツコツ積み上げたビジネスが、現在は全国に約30箇所の発電所に投資をし運営するまでに成長してきております。私達が実質的にオーナーとして発電所を運営しております。
その中で、菅政権になり、2050年までに温暖化ガス排出実質ゼロという国の方針が発表されました。この目標を達成するには、再生可能エネルギー比率を50~60%にしなければならないと言われております。これからがまさにスパークスの本格的な出番だと思っています。
日本を代表するクリーンエネルギーの供給会社になるという目標を掲げて、まさに今、求められているESGのど真ん中を行く戦略だと考えております。


【シグマアイへの投資について】
Q:スパークスがシグマアイ社へ投資している意義はどのようなものでしょうか。
<阿部社長>
東北大学の大関准教授に約3年前に出会いました。既存のコンピュータよりももっと大きなデータをもっと早く処理できる夢のコンピュータが量子コンピュータであると教えていただきました。このコンピュータをスマホで使える時代を是非創ってください、と話したことから、シグマアイのプロジェクトがスタートしました。
スパークスが初めて自ら投資をして新しく会社を作りこんでいくということに挑戦している具体的な会社であります。
現在、大関先生、元東北大の観山先生、その他非常に優秀な日本を代表する量子コンピュータの研究者・技術者が参加しております。
今後5年くらいを目途に、しっかりとしたプロダクトを多くの利用者にスマホ等を通じて手軽に提供することをビジネスの目標としています。株式を上場することを視野に入れて、さらに次の飛躍を目指すような会社に育てていきたいと思っています。

【ものづくりファンドについて】
Q:2020年11月2日にプレスリリースを出しておりましたが、新たに設立を目指している「モノづくりファンド」について、教えていただけますでしょうか。
<阿部社長>
トヨタ自動車の豊田社長がいつも言われる「人と技術を大切にしていかなければ、日本のモノづくりを守っていくことができない」というお言葉に大変感銘をして、是非、金融投資をする会社として役に立てることをやりたいという思いから始まったファンドです。
トヨタ自動車のイニシアチブ、同時に三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の日本を代表するメガ三行にも参加をいただきました。
豊田社長もこのファンドに非常に大きな期待を寄せていただき、投資すると決定した会社についてはトヨタプロダクションンシステムの全面的な協力をいただける、というのが当ファンドの凄さ、素晴らしさであると思っております。
12月を目途にファンド設立を目指します。
大いに注目していただきたいし、私どもも大きな責任を負ったという自覚を持って、新たな投資領域を切り開くという気概を持って積極的に挑戦していきたいと思います。


【最後に】
<阿部社長>
スパークスは株式の運用及び新しい投資の領域を切り開いていていくという意味において日本、世界でも非常にユニークな会社です。
これから本格的に成長し、インベストメントのプロフェッショナルが是非一緒に働きたいと思う会社に育てていきたい、GoodからGreatになるという気持ちを社員一同が共有してこれからも精進、努力して参ります。皆様よろしくお願い申し上げます。

<ST>

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