2. グループビジネス体制
同社グループは、テクノスジャパン<3666>のほかに、連結子会社6社※で構成されている(2020年3月末現在)。連結子会社には、ニアショア拠点として設立された沖縄テクノス(株)、米国シリコンバレーに拠点を構えるTecnos Global Company of America,Inc.(以下、TGCA)のほか、2018年6月にTGCAを通じて買収したLirik及びその子会社のLirik Infotech Private Limited(インドのグローバルデリバリーセンター)、Lirik Software Services Canada Ltd.がある。また、2020年10月には国内でCRMのクラウド関連サービス等を展開しているアックを吸収合併する予定。したがって、国内及び北米市場でのビジネス展開を推進するとともに、IT人材については沖縄(ニアショア)及びインド(オフショア)を活用するグループビジネス体制となっている。
※国際拠点の司令塔としての役割を担っていた(株)テクノスグローバルカンパニー(TGC)については同社本体に統合。
3. 沿革
同社は、少人数精鋭で質の高いSIサービスを提供することを目的として、1994年4月に設立された。以後、SAPジャパンを筆頭に、東洋ビジネスエンジニアリング、日本オラクル、インフォアジャパンといったERPベンダー各社と提携を行い、ERP導入支援事業体制を整備・拡充しながら事業規模を拡大してきた。特定ベンダー製品に依存しない事業運営体制のもと、質の高いコンサルティング力や技術力、プロジェクトマネジメント力がベンダー及びユーザーから評価されたことで順調に業績を伸ばし、2012年12月に大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した(2015年6月に東京証券取引所市場第2部へ市場変更に続き、同年9月には同市場第1部へ市場変更)。
2012年のJASDAQ上場後は、ビッグデータ事業をERP事業に次ぐ第2の柱にするための戦略を展開してきた。2013年9月に米国での情報収集及びベンチャー企業の発掘を目的にTGCA※1を設立したほか、同年10月にはビッグデータ事業を担うデータサイエンティスト集団である現在のTDSE※2を設立し、新たな事業基盤の構築に着手。2015年には人工知能製品の販売を開始したほか、セールスフォース・ドットコム
※1 設立当初の社名は、Tecnos Research of America, Inc.(TRA)。2017年4月に現在のTGCAへ社名変更した。
※2 設立当初の社名は、テクノスデータサイエンス・マーケティング(株)(TDSM)。2016年4月に現在のTDSEへ社名変更した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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