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八洲電機---20年3月期増収、プラント事業及び産業・交通事業が利益増


八洲電機<3153>は15日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.5%増の701.90億円、営業利益が同6.9%増の25.09億円、経常利益が同5.3%増の26.58億円、親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社の株式譲渡に伴う特別損失を4.44億円計上したため同24.1%減の13.94億円となった。

プラント事業の売上高は前期比12.0%増の194.97億円、営業利益は同10.6%増の14.84億円となった。鉄鋼・非鉄分野では、特に鉄鋼分野で海外市況の悪化などによる生産調整局面に入っているが、安定操業に向けた老朽化更新や安全性向上のための設備投資は継続されており、売上高は好調に推移した。石油・化学・ガス分野では、石油分野における自動車の低燃費化など構造変化の影響による生産設備の集約が続いているが、設備の管理・維持を目的とした投資は大型工事案件を中心に計画的に行われており、売上高は堅調に推移した。

産業・交通事業の売上高は前期比2.0%減の438.26億円、高付加価値案件の増加と原価低減を行い、営業利益は同7.1%増の27.73億円となった。産業機器分野では、設備機械関連のセットメーカーにおいて、米中貿易摩擦の影響により減産傾向にあったが、首都圏を中心とした再開発案件の継続により、売上高は好調に推移した。一般産業分野では、製造業向け受変電設備の老朽化更新工事及び設備点検作業が増加し、売上高は堅調に推移した。空調設備分野では、首都圏を中心とした空調機器の販売や空調設備工事等が順調に進捗し、売上高は堅調に推移した。交通分野では、鉄道車両関連製品の増加や列車運行システム関連工事が順調に進捗し、売上高は堅調に推移した。

電子デバイス・コンポーネント事業の売上高は前期比10.8%減の68.66億円、営業利益は同23.9%減の1.91億円となった。産業機器分野では、ソリューション事業の強化として取組んだソフト開発は堅調に推移したが、半導体製品の需要が下半期に急激に落込んだことにより、売上高は低調に推移した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響により、現段階において業績予想の合理的な算定が困難なことから、未定としている。今後、予想が可能となった段階で、速やかに公表するとしている。




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