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CREロジスティクスファンド投資法人 Research Memo(5):営業収益・各利益とも計画を上回る好決算


■CREロジスティクスファンド投資法人<3487>の業績動向

1. 2018年12月期(第5期)の業績概要
2018年12月期(第5期)における物流事業に関わる事業環境は、サプライチェーン・マネジメント(複数の企業間で統合的な物流システムを構築し、経営の成果を高めるための手法)の高度化や通信販売・電子商取引(EC)の拡大、3PL(サードパーティーロジスティクス:荷主の既存の物流業者とは別の第三者である物流業者が、物流業務を一括して受託すること)事業者の利用拡大を背景として、物流不動産に対する需要が引き続き強い。こうした市場の拡大に伴い物流不動産の利用者の裾野が拡大した結果、大規模な物流不動産のみならず、高いスペックを有しつつ、多様な物流機能や規模を有する物流不動産の需要が高まっている。

このような環境のなか、同投資法人は保有7物件についてCREと連携し、適切な管理運営のもと運用しており、当期末時点のポートフォリオ全体の稼働率は100%と良好な稼働状況を維持している。営業収益1,413百万円(前期比19.1%増)、営業利益811百万円(同21.4%増)、経常利益689百万円(同31.7%増)、当期純利益688百万円(同31.8%増)となった。安定的な運用により、営業収益のほか各利益について、計画を上回っての着地である。

2. 毎期継続的に利益を超えた金銭を分配
当期の1口当たり利益分配金は2,979円(前期比31.9%増、予想比で54円増、1.8%増)となった。これに加え、投資法人規約に定める分配の方針に従い、原則として毎期継続的に利益を超えた金銭を分配していくことにしている。税法上の出資等減少分配に該当する出資の払い戻しとして減価償却費の30%にほぼ相当する1口当たり利益超過分配金が372円となり、これを合算した1口当たり分配金は3,351円(前期比29.6%増、予想比で54円増、1.6%増)となった。

3. 株式のPBR(株価純資産倍率)に相当する数値において割安
なお、純資産総額であるNAV(Net Asset Value)では、1口当たりNAVは117,317円(前期比2,380円増)だった。不動産時価を考慮した株式のPBR(株価純資産倍率)に相当する数値であるNAV倍率(投資口価格を1口当たりNAVで割ったもの)は投資口価格が109,600円で0.93倍となる。投資口価格の割安・割高の度合いを判断するPBR水準においては割安と判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬 智一)



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