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馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:JR九州—アリペイのプラットフォーム活用、中国人客狙い


皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

北九州はコンパクトシティといわれ、郊外に広がった産業や生活機能を一定の範囲内に集中させている都市です。九州へ訪れる訪日外国人の数が増加していますが、国際航空定期便や大型クルーズ船の寄港に加えて、市内への移動のしやすさも起因しているとみられます。私もセミナーでよく北九州に行きますが、市内から福岡空港へのアクセスが良く、移動がスムーズです。コンパクトシティ化が進み、「密度の経済性」が働きやすい環境にあるといえます。

——九州への外国人入国者数は6年連続で過去最高

九州運輸局が2018年2月に発表した2017年の九州への外国人入国者数(速報値、12月のクルーズ船客除く)は481万7000人超で、6年連続で過去最高を更新しています。

中国の訪日客は団体旅行からFIT(個人旅行客)にシフトしているほか、距離的に近い九州・福岡についてはクルーズ船による旅行者が増加しています。九州は世界文化遺産や世界自然遺産を複数抱えている地域であり、観光資源には事欠かないといえます。独自の経済圏を持ち、福岡証券取引所もあり株式市場とのつながりは強いです。訪日客の増加による経済効果で、消費・小売、宿泊、インフラなどの九州関連銘柄に脚光が当たることにもなります。

——アリババとの戦略的提携

JR九州<9142>と中国最大のオンラインコマース企業であるアリババグループが7月23日、戦略的提携を発表しました。1日平均1000万人以上が訪問するアリババグループの旅行サイト「フリギー」を活用して、九州の魅力的な観光地、温泉、食、文化を集中的に紹介し、効果的な誘客を実施するほか、中国で6億人以上が日常的に利用する「アリペイ」の利用環境を整備し、中国人による訪日観光客の消費拡大を図ります。2018年10月から半年でアリババグループから5万人、2023年度には中国から九州に100万人(うちアリババグループで50万人)の送客を目標としています。

——関連銘柄の動き

九州に関係のある、消費・小売、宿泊、インフラなどの九州関連銘柄に焦点を当ててみます。九州地盤のドラッグストアである、コスモス薬品<3349>は7月12日の決算発表で、営業利益227億円と前期比2.3%増益となっています。3-5月期は70億円で前年同期比43.3%増と大幅増益、市場予想を15億円程度上回ったとみられています。今期は230億円で前期比1.1%増の見通しですが、例年通り保守的とも捉えられています。また、JR西日本 <9021> 7月31日の決算発表では、19年3月期、4-6月の連結経常利益は前年同期比11.7%増の564億円に伸びています。

(その他の代表的な九州関連の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)

次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)





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