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サムティ Research Memo(7):2018年11月期も好調な収益環境が継続する見通し


■業績見通し

2018年11月期の業績予想についてサムティ<3244>は、売上高を前期比5.8%増の64,000百万円、営業利益を同8.6%増の11,000百万円、経常利益を同5.2%増の8,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同14.8%増の6,500百万円と増収増益を見込んでいる。増収率はやや緩やかな水準にとどまるものの、利益成長を重視した計画になっているものと評価できる。

売上高は、好調な販売環境が続くなかで、前期に引き続き「不動産事業」が伸長するとともに、ホテル事業の拡大等により「その他の事業」が大きく伸びる想定である。

また、利益面でも、増収効果のほか、好調な不動産市況(販売価格や家賃相場、稼働率など)を背景とした利益率の改善により、増益を確保する見通しである。

一方、投資計画については、開発用地に約210億円(前期は170億円)、収益不動産に約230億円(前期は320億円)を予定している。両方を合わせると約440億円(前期は490億円)となり、前期と比べるとやや抑え気味と言えるが、不動産市況の動向を見ながら若干慎重なスタンスをとっていることが理由である。また、今期については財務基盤の強化にも取り組む方針のようである。

各事業の業績見通しとその前提条件は以下のとおりである。

(1) 不動産事業
売上高を前期比5.4%増の54,300百万円、セグメント利益を同10.4%増の11,700百万円と見込んでいる。開発流動化は「S-RESIDENCE」16物件、再生流動化は収益不動産52物件(うち、固定資産28物件)※、投資分譲4物件(約261戸)を計画している。なお、開発流動化16物件のうち、10物件はすでに売却が決定しており、残り6物件についてもほぼ売却の目処がついているようだ。

※固定資産からの売却は、売上高には計上されないことに注意が必要である。固定資産売却益が特別利益に計上される。


(2) 不動産賃貸事業
売上高を前期比0.2%増の7,400百万円、セグメント利益を同9.8%増の2,300百万円と見込んでいる。売上高はほぼ横ばいで推移する一方、利益面では稼働率や賃料の改善等により増益となる見通しである。

(3) その他の事業
売上高を前期比37.9%増の2,600百万円、セグメント利益を同64.6%増の400百万円を見込んでいる。「エスペリアホテル博多」のオープン(2018年3月予定)など、ホテル事業の拡大が業績の伸びをけん引する想定である。

弊社でも、好調な外部要因(不動産市況)に加えて、内部要因(パイプラインの積み上げ、同社の開発・再生物件に対する高い評価、ホテル事業の順調な立ち上がりなど)の状況などを勘案し、同社の業績予想は十分に達成可能であるとみている。また、同社計画は、販売価格の前提が実勢よりも保守的な水準となっていることから、前期同様、販売価格の上振れが業績全体の押し上げ要因になる可能性にも注意が必要である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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