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SDエンター Research Memo(10):既存店売上利益は各事業セグメントで拡大傾向。成長戦略の一番の核となるか


■SDエンターテイメント<4650>の中長期の成長戦略

2. 既存店売上利益の最大化
既存店売上高・利益の最大化は、店舗投資を伴わないため、効率性が高い施策と言える。同社の各事業セグメントの中でも、フィットネス事業とGAME事業、ボウリング事業、シネマ事業はいずれも既存店売上利益の拡大を中心的施策に据えて成長戦略に取り組んでくると弊社ではみている。

フィットネス事業では、在籍会員数がKPIとして重視されることになるだろう。この点では津藤方店のリニューアル成功が大きな自信となったと弊社ではみている。リニューアルに伴う一定の新規会員獲得は着実に見込まれる。津藤方店の事例のように、既存会員の流出を阻止できればリニューアル(特に水回りなどの部分的なリニューアル)は、投資効率の高い施策と言える。エクササイズのオプションプログラムの拡充などと併せて在籍会員数の増加を図り、既存店の収益の拡大を目指す方針だ。

GAME事業についても既存店収益を掘り起こす有力な施策が出てきている。前述の新型クレーンゲームだ。これまでの導入した店舗での売上実績が良好だったことから、同社は2017年3月期と2018年3月期の2期間で合計300台導入という大型の設備投資を決断した。この大規模投資は同時に、現行機種を活用した小型店舗出店の可能性(成長戦略の2つ目のポイント)へとつながる副次的効果も生み出している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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