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アトラエ Research Memo(10):2017年9月期中の新規事業の収益化が目標


■決算動向

(3) 2017年9月期会社計画と課題とその取り組み

アトラエ<6194>の2017年9月期業績は、売上高が同34.7%増の1,768百万円、営業利益が同26.1%増の491百万円、当期純利益が同32.7%増の335百万円と2ケタ増収増益が続く会社計画となっている。

売上高が前期に比べ34.7%増加するのは、「Green」の継続的な成長が続くとみていることによる。特に入社人数の増加に伴い成功報酬売上が順調に拡大(伸び率は46.3%)する予想となっている。このため、全売上高に占める成功報酬売上のウエイトは前期の73%から80%へ上昇する一方、初期設定売上のウエイトは25%から20%へ低下するとみている。なお、2017年9月期中にマネタイズすることを目標としている「yenta」と「wevox」については、寄与を見込んでいない。

同社では、中期的に継続的な成長を遂げるために2017年9月期の課題として、1)新規事業向けを中心とした技術力及び開発力向上のためにエンジニアの獲得、2)Green利用者数の拡大、3)新規事業「yenta」と「wevox」の収益化、——の3点を挙げている。

これに対応して営業費用は前期比38.3%増の1,276百万円へ増加する計画。具体的には、新規事業に向けた技術力及び開発力向上のためのエンジニア獲得による人件費増(前期比70百万円増、伸び率は29.8%)と、Green利用者数の拡大のための広告宣伝投資(同162百万円、同28.9%)などを見込むことによる。この結果、営業利益率は前期に比べ1.9ポイント低下し27.8%になると予想しているが、高い水準を維持する計画となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )



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