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注目銘柄ダイジェスト(前場):日CMK、アサヒG、トレイダーズなど




アサヒG<2502>:3426円(前日比-71円)
大幅続落。前日にアンハイザー・ブッシュ・インベブとの間で、東欧5カ国のビール事業買収合意を発表している。買収金額は約8883億円。10月に発表した案件に続いての大型買収であり、資金負担増への懸念が高まり、前日から売り優勢となっている。従来から観測は高まっていたと見られるが、今回の買収案件の足元の収益成長率は低く、買収金額は想定以上に割高との見方が優勢。

キッコーマン<2801>:3675円(前日比-110円)
大幅反落。17.3期の北米事業が6%減益としていた予想から一転、前期比微増益に転じる見込みとの観測報道が伝わっている。主力製品の販売好調や想定以上の円安進行が背景と。ただ、足元の円安進行から想定の範囲内の上振れとも捉えられる。また、JPモルガン証券では、円安、米国成長テーマを反映して株価は上昇、当面の好材料は織り込まれたとして投資判断を格下げしている。

アサツーDK<9747>:2885円(前日比-195円)
下落率トップ。前日には配当予想の修正、並びに、自己株式の取得実施を発表している。未定としていた年間配当金は100円にするとしているほか、自社株買いは発行済み株式数の0.96%に当たる40万株を上限としている。自社株買いはポジティブだが、年間配当金は前期が248円であったことから、失望感へとつながっているようだ。メリルリンチ日本証券では売り推奨の投資判断を継続。

第一三共<4568>:2395.5円(前日比-104.5円)
大幅反落。内需系ディフェンシブ見直しの流れに乗って昨日は上昇したものの、本日はUBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、戻り売り圧力が強まる展開になっている。前日にR&D説明会を開催しているが、サプライズは少なく、期待感の反動を見込んでいるようだ。いくつかの興味深い化合物をパイプラインに保有しているが、10億ドル以上の売上が見込める製品は少ないと指摘。

日CMK<6958>:732円(前日比+55円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を550円から810円に引き上げている。車載向けPCB事業の拡大が業績を押し上げる局面が到来したと判断のようだ。国内の生産能力縮小完了で、今後は海外での車載向けを中心とした継続的な能力拡大を進める段階に入ったとしており、「守り」から「攻め」への転換をポジティブに評価と。

メタップス<6172>:3320円(前日比-165円)
大幅に3日続落。東証が信用取引に関する臨時措置を実施している。本日売買分から委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)とされている。また、日証金も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る貸借担保金率を30%から50%(同20%)とした。人工知能(AI)関連銘柄などとして人気化し、株価は12月12日に一時3800円まで上昇する場面があった。

トレイダーズ<8704>:189円(前日比+38円)
大幅続伸。トレイダーズインベストメントの子会社として、仮想通貨(ビットコイン)事業を手掛ける「みんなのビットコイン」を新規設立すると発表している。また、トレイダーズインベストメントと仮想通貨取引所「QUOINE EXCHANGE」を運営するQUOINE社との間で業務提携に関する基本合意書を締結する。今後、飛躍的に成長が期待される分野である仮想通貨(ビットコイン)事業にグループとして参入するという。

Gファクトリー<3474>:4805円(前日比+425円)
大幅に3日続伸。1株につき5株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は12月31日。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性向上や投資家層の拡大を図る。株価は一時4980円まで上昇し、上場初日の9月30日に付けた高値5020円に迫る場面があった。


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