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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル先高観で買い継続もウクライナ情勢に警戒


21日の欧米外為市場では、ドル・円の伸び悩みが予想されています。米国の金融緩和の後退観測からドルの買いが続くものの、ウクライナ情勢の緊張がリスク回避を促し、円の買いがドルの上値を抑える可能性があります。この日、ウクライナがロシア領内にミサイルを発射したとの報道でリスクオフムードが広がり、安全通貨としてドルと円が選ばれました。ドル・円は一時的に円買いの動きが見られたものの、過度な警戒感はやや和らいでいます。さらに、米企業の決算や地政学的リスクが注目される中、エヌビディアの業績が評価されれば米株高が続き、ドル買いが促進される可能性があります。ただし、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の結果やウクライナとロシアの緊張が、ドルの上昇を引き続き抑制する要因となるでしょう。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル先高観で買い継続もウクライナ情勢に警戒 21日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米追加緩和後退の思惑から、ドルに先高観による買いが継続する見通し。ただ、ロシアとウクライナとの緊張が高まり、リスク回避の円買いがドルの一段の上値を抑えそうだ。

ウクライナ軍は20日、ロシア領内の軍事目標に英国製の長距離ミサイルを発射したとの報道でリスクオフムードが広がり、この日は安全通貨としてドルと円が選好された。ユーロ・ドルは1.0560ドル台から1.05ドル付近に、ドル・円は155円90銭付近から155円付近に軟化した。本日アジア市場で日経平均株価の軟調地合いで円買いに振れたが、過度な警戒は一服。ドル・円は155円を挟んでもみ合う展開となった。

この後の海外市場は企業決算や地政学リスクを注視。エヌビディアの業績が見直され米株高ならドル買い・円売りが続き、ドル・円は155円台に定着しそうだ。また、今晩のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が強い内容なら米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げの思惑は後退し、ドル買いを後押ししよう。半面、ウクライナとロシアの緊張や日銀の追加利上げ観測で、引き続きドルの過度な上昇を抑えるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:21.7万件)
・22:30 米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:8.0、10月:10.3)
・22:45 ハマック米クリーブランド連銀総裁開会あいさつ(金融安定化会議)
・24:00 米・10月景気先行指数(前月比予想:-0.3%、9月:-0.5%)
・24:00 米・10月中古住宅販売件数(予想:395万戸、9月:384万戸)
・24:00 ユーロ圏・11月消費者信頼感指数速報値(予想:-12.4、10月:-12.5)
・02:25 グールズビー米シカゴ連銀総裁質疑応答
・02:30 ハマック米クリーブランド連銀総裁対談司会

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