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10月30日のNY為替概況


10月30日、ニューヨーク外為市場ではドル円が一時153円49銭まで上昇したが、その後152円87銭へと反落した。米10月ADP雇用統計が予想外に強い結果となり、利下げ観測が後退しドル買いが進んだが、米GDP速報値が予想ほど好調でないことからドルが売られた。一方、米中古住宅販売成約指数が予想を上回り、再びドルの下げが止まった。 ユーロドルは1.0808ドルまで下落した後、1.0871ドルまで回復。ドイツの景気後退回避やユーロ圏の強い経済指標によりユーロの買い戻しが進んだ。ポンドドルは一時1.2937ドルまで下落後、1.3043ドルまで戻した。ポンドは英労働党の増税計画発表で売られたが、英長期債利回りが上昇し買い戻された。 米経済指標では、10月ADP雇用統計が23.3万人と強く、7-9月期GDPは予想を若干下回る2.8%であったが、個人消費は3.7%と好調であった。

*04:05JST 10月30日のNY為替概況 30日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円49銭まで上昇後、152円87銭へ反落し、引けた。

米10月ADP雇用統計で伸びが予想外に加速、昨年7月来で最高となったため利下げ観測後退でドル買いが優勢となった。その後、米7-9月期国内総生産(GDP)速報値が前期から伸びが予想以上に減速したためドル売りに転じた。しかし、中古住宅販売成約指数が予想を上回り、さらに、予算案を受けた英国の金利動向に連れ、長期金利が再び上昇したため下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.0808ドルまで下落後、1.0871ドルまで上昇し、引けた。
米ADP雇用統計受けたドル買いに下落後、ドイツが予想外に景気後退入りを回避したほか、10月消費者物価指数速報値が予想以上に伸びが加速、加えて、ユーロ圏のGDPも予想を上回ったため欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退でユーロの買戻しが強まった。

ユーロ・円は、165円61銭から166円60銭まで上昇。

ポンド・ドルは1.2937ドルまで下落後、1.3043ドルまで上昇した。

英労働党政権が予算案で増税計画を発表し、ポンド売りが加速。その後、英国債発行規模の拡大計画を背景とし長期債利回りが上昇に転じるとポンドの買戻しが強まった。

ドル・スイスは0.8694フランへ上昇後、0.8654フランまで下落した。

[経済指標]
・米・10月ADP雇用統計:+23.3万人(予想:+11.0万人、9月:+15.9万人←+14.3万人)
・米・7-9月期GDP速報値:前期比年率+2.8%(予想:+2.9%、4-6月期:+3.0%)
・米・7-9月期個人消費速報値:前期比年率+3.7%(予想:+3.3%、4-6月期:+2.8%)
・米・7-9月期GDP価格指数速報値:+1.8%(予想+1.9%、4-6月期:+2.5%)
・米・9月中古住宅販売成約指数:前月比+7.4%(予想:+1.9%、8月:+0.6%)



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