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NY株式:NYダウは273ドル高、主要企業決算に期待


ニューヨーク株式市場は上昇し、ダウ平均は273.17ドル高の42,387.57ドルで取引を終えました。中東情勢の緊迫化懸念が緩和され、ハイテクなど主要企業の好決算に期待が高まりました。特に、アップルはAI機能の導入と新製品発表で株価が上昇しました。また、メタ・プラットフォームズのAI検索エンジン開発報道や、マクドナルドの「クォーターパウンダー」販売再開も好感されました。銀行や金融株が上昇した一方、ボーイングは投資不適格級避けるための資金調達計画で株価が下落しました。フォードは決算見通し引き下げで時間外取引後に売られています。

*06:10JST NY株式:NYダウは273ドル高、主要企業決算に期待 米国株式市場は上昇。ダウ平均は273.17ドル高の42,387.57ドル、ナスダックは48.58ポイント高の18,567.19で取引を終了した。

イスラエルによる対イラン報復攻撃が限定的にとどまり中東情勢の緊迫化懸念の緩和で、寄り付き後、上昇。今週予定されているハイテクなど主要企業の好決算を期待した買いに続伸した。ナスダックは終盤にかけ長期金利の上昇を嫌気し、失速したが、相場は終日堅調に推移し、終了。セクター別では、銀行や各種金融が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は生成人工知能(AI)機能「アップル・インテリジェンス」の一部が「アイフォーン」や「アイパッド」「マック」で使用が可能になったほか、自社製「M4」プロセッサー搭載のデスクトップPC「アイマック」も発表し、上昇。ソーシャルメディア、フェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はAI検索エンジンを開発中との報道が好感され、上昇。ファーストフード・チェーン運営のマクドナルド(MCD)は牛肉の安全が確認されたため集団感染のため複数の州で中止していた「クォーターパウンダー」の販売を再開すると発表し、上昇。

工業、消費者・オフィス製品を扱う3M(MMM)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。また、金融サービスプラットフォームを提供するロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は大統領選挙を巡るデリバティブ取引開始で業績拡大期待に買われた。航空会社のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は原油価格の下落でコスト減、利益率の向上につながるとの期待にそれぞれ上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は投資不適格級への格下げを回避するため普通株や預託株の発行により資金を調達する計画を発表し、下落した。

自動車メーカーのフォード(F)は取引終了後に四半期決算を発表。見通し引き下げが嫌気され、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
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