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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドルに下押し圧力もFRB議長発言を見極め


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドルに下押し圧力もFRB議長発言を見極め 5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米製造業関連指標の悪化が目立つなか、今晩の製造業受注などが低調ならドル売り先行。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控え、過度な売りは抑制されるとみる。

前日は手がかりが乏しいなか、1日の米ISM製造業景況感指数の予想外に低調な内容が改めて材料視された。特に、雇用指数の低下を受け、今週末の雇用統計の悪化に思惑が広がった。米10年債利回りは小幅に上昇したが、この日のユーロ選好地合いとなりユーロ・ドルは1.0860ドル台に浮上し、ドル・円は150円50銭台で上げ渋った。本日アジア市場は底堅い米金利に追随し、ドル・円は150円半ばを中心に推移した。

この後の海外市場は欧米の金融政策にらみ。欧州中銀(ECB)当局者のタカ派的な見解で7日開催の理事会に向けユーロは売りづらく、ドルの下押し要因に。他方、足元で製造業関連統計の弱さが目立ち、今晩の製造業受注などで景況感が悪化すればソフトランディング期待のドル買いは後退しよう。インフレ鎮静化を受けパウエルFRB議長は議会証言でハト派寄りの見解を示す可能性もあるが、過度なドル売りは抑制されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・2月サービス業PMI改定値(予想:48.2、速報値:48.2)
・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI改定値(予想:50.0、速報値:50.0)
・18:30 英・2月サービス業PMI改定値(予想:54.3、速報値:54.3)
・18:30 南ア・10-12月期GDP(前年比予想:+0.9%、7-9月期:-0.7%)
・19:00 ユーロ圏・1月生産者物価指数(前年比予想:-8.0%、12月:-10.6%)
・23:45 米・2月サービス業PMI改定値(予想:51.4、速報値:51.3)
・24:00 米・2月ISM非製造業景況指数(予想:53.0、1月:53.4)
・24:00 米・1月製造業受注(前月比予想:-2.9%、12月:+0.2%)
・24:00 米・1月耐久財受注改定値(前月比予想:-6.1%、速報値:-6.1%)
・02:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)討論会参加(地域再投資法関連)
・中国全人代開幕(11日まで)
・米大統領選「スーパーチューズデー」

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