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米利上げペース鈍化観測を背景にした米国株高の流れが続き27000円回復【クロージング】


25日の日経平均は続伸。275.38円高の27250.28円(出来高概算10億4000万株)と3営業日ぶりに27000円を回復して取引を終えた。利上げペースが減速するとの思惑から上昇した米市場の流れを引き継ぐ格好から、主力株中心に幅広い銘柄に買いが先行した。日経平均は後場取引開始後には27337.80円まで上げ幅を拡大させた。また、「中国が外国企業にハイテク機器や部品への投資を奨励する」との海外メデイアの報道を受けて、前日に急落した香港株や上海株が売り一巡後に持ち直す動きを見せてきたことも投資家心理を上向かせたようだ。本格化する国内主要企業の決算発表を見極めたいと考える向きも多く、買い一巡後は次第に模様眺めムードが広がったものの、日中の高値圏での推移だった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、33業種全てが上昇し、海運、ゴム製品、石油石炭、電気機器、情報通信、水産・農林などの上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、日本電産<6594>、エーザイ<4523>、東エレク<8035>が堅調だった半面、中外薬<4519>、エムスリー<2413>、トレンド<4704>が軟化した。

前日の欧米市場では、英国でスナク元財務相が次期首相に就任する見通しとなり、英国の財政運営が安定するとの見方から、欧州市場の金利低下と株高も投資マインドを改善させ、東京市場に好影響を与えた。また、前日に市場予想を上回る好決算を発表した日本電産が一時5%超値を上げ、香港や中国などのハイテク企業への投資が多いソフトバンクGも一時4.5%高となったことも投資マインドの好転に寄与した。このほか、時間外取引での米国株価指数先物が堅調に推移していることもプラスに作用した。

日経平均は目先の戻りのめどと意識された200日線(27200円)水準を上抜けたことで、関係者からは心理的な節目であり、75日線水準の27500円近辺が次の目標との声が聞かれる。しかし、この水準を突破するには新たなきっかけ材料が必要で、今週予定される日米のハイテク関連企業の業績好調が確認できるかがポイントになりそうだ。また、このところの市場は米国の金融引き締め鈍化に対する思惑だが、実際に米国のインフレが明確にピークアウトしたこと示す経済指標はまだ少なく、先々の景気指標を確認する必要があると見る向きもおり、強弱感が対立している。

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