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NY株式:米国株式市場は反発、米利上げペース減速期待高まる


ダウ平均は748.97ドル高の31,082.56ドル、ナスダックは244.87ポイント高の10,859.71で取引を終了した。

10年債利回りが2007年来の高水準を更新するなど長期金利の上昇を警戒し序盤は下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の伝達手段の一つとしても知られるウォールストリート・ジャーナル紙が、FRBが11月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75ptの利上げを行った後、利上げペース減速を協議する可能性を報じたため、12月FOMCでの利上げ幅縮小の思惑が強まり、金利が低下に転じるに伴い主要株価指数は上昇に転じた。サンフランシスコ連銀のデーリー総裁の「より小幅な利上げを計画し始めるべき」との発言も手伝い、引けにかけて上げ幅を拡大して終了した。セクター別では素材、自動車・自動車部品が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。

石油会社のシェルンベルジェ(SLB)や鉄道輸送会社のCSX(CSX)はそれぞれ第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。製薬会社のファイザー(PFE)は、同社製新型コロナワクチンの値上げを計画しているとの報道を受け収益増期待から買われた。一方で、クレジットカード会社のアメックス(AXP)は第3四半期に積み増した貸倒引当金の規模がアナリスト予想を上回り、警戒感から売られた。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、バイデン政権が同社買収を計画している電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)のマスクCEOに対して同社買収に加え、スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」を含めた同氏関与取引の一部を国家安全保障審査対象にすべきかどうかを巡り協議しているとの報道が嫌気され下落。また、写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は昨日引け後に発表された決算やアナリストの投資判断引き下げを受けて売られた。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は30割れとなった。

(Horiko Capital Management LLC) <YN>
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