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今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してドル売り拡大の可能性低い


11日のドル・円は、東京市場で145円86銭まで買われた後145円54銭まで下落。欧米市場では145円43銭まで下げた後、145円90銭まで上昇し、145円82銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に145円台で推移か。米長期金利の上昇を意識してリスク回避的なドル売り・円買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。

国際通貨基金(IMF)は10月11日、最新の世界経済見通しを公表した。IMFは「世界経済活動は広範にわたり、当初予想より大幅に鈍化」、「大半の地域で見られる金融環境の引き締まり、ロシアのウクライナ侵攻、長引く新型コロナウイルスのパンデミックがすべて、経済見通しに重くのしかかっている」などの見解を表明している。

世界経済の成長率見通しについては、2022年は3.2%、2023年は2.7%と想定されている。また、IMFは世界のインフレ率は、2022年には8.8%に上昇するものの、2023年は6.5%、2024年には4.1%まで減速すると予想している。ただし、インフレ鈍化は金融環境の引き締まりや世界経済の一段の減速によるものであり、世界経済のさらなる減速は経済的な混乱を招く可能性があるとみられている。

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