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NY株式:米国株式市場は反落、FRBの金融引き締めを警戒


ダウ平均は348.58ドル安のの32,899.70ドル、ナスダックは304.16ポイント安の12,012.73で取引を終了した。

寄り付きは下落。朝方発表された5月雇用統計で非農業部門雇用者数が39万人の増加と、増加幅が市場予想(31万人増)を上回ったことで連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げが警戒された。長期金利が上昇し、割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが加速。主要株式指数は終日軟調に推移した。セクター別では、エネルギーのみが上昇。自動車・自動車部品や半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が特に大きく売られた。

ヨガアパレル小売りのルルレモン(LULU)は前日引け後に発表した好決算を受けて小幅に上昇。売上高と既存店売上高、上方修正した来期及び通期の業績見通しが市場予想を上回った。インターネット・アプリケーション・ソフトウエア開発会社のオクタ(OKTA)は好決算を受けて上昇。製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMY)が買収すると発表したバイオ医薬品メーカーのターニング・ポイント・セラピューティックス(TPTX)は大幅高。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が10%程度の人員削減と全世界での採用停止が必要だという考えを示したとの報道を受けて下落した。米最大の暗号資産交換業者コインベース・グローバル(COIN)は採用の凍結を当面継続するとともに多くの内定を取り消す方針を示したことで下落。アメリカン航空グループは(AAL)旅行需要が回復しているとして4-6月期の売上高見通しを引き上げたが、有効座席マイル当たりコスト(除く燃料)の増加が見込まれていることなどが嫌気され下落。

クリーブランド連銀のメスター総裁はCNBCとのインタビューで、引き締めのペースを減速させるためにはインフレがピークをつけたと示す説得力のある証拠が必要との考えを示し、9月会合の時期にインフレ低下の確証を得られなければ、0.5%の追加利上げを支持するだろうと述べた。メスター総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つ。

(Horiko Capital Management LLC)

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