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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FRBは非タカ派も正常化に期待継続


29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での引き締めに対する慎重姿勢を受け、ドルは下押しされやすい見通し。ただ、米経済指標が堅調なら正常化期待によるドルの買戻しが見込まれる。

米連邦準備制度理事会(FRB)は27-28日に開催したFOMCで、政策金利の据え置きを決定。雇用情勢の改善とインフレ高進により金融政策の支援を弱めるタイミングが近づいているとの見解を示した。ただ、パウエルFRB議長は緩和縮小の状況までには時間を要するとし、資産買入れの長期化を示唆。想定ほどタカ派的でなかった内容を受けドル売りに振れやすい地合いとなり、アジア市場でもユーロ・ドルは上昇基調を維持、ドル・円は下押しされている。

この後の海外市場では、FOMCでの政策決定を消化する展開に。ユーロ圏の景況感指数が堅調なら回復期待のユーロ買い・ドル売りに振れやすい見通し。英国内での制限緩和の思惑も、ドル売りを支援しよう。一方、今晩発表の米4-6月期国内総生産(GDP)は8%台の高水準が予想される。また、新規失業保険申請件数で雇用情勢の改善が見込まれており、根強い正常化期待からドルに買戻しが入りやすい。もっとも、国債入札により金利安となればドルの戻りは限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:8.45万件、5月:8.75万件)
・18:00 ユーロ圏・7月景況感指数(予想:118.4、6月:117.9)
・21:00 独・7月消費者物価指数(前年比予想:+3.2%、6月:+2.3%)
・21:30 米・4-6月期GDP速報値(前期比年率予想:+8.5%、1-3月期:+6.4%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:38.5万件、前回:41.9万件)
・23:00 米・6月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.2%、5月:+8.0%)
・02:00 米財務省・7年債入札


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