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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、押し目買いも欧州通貨買いが下押し


26日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開となりそうだ。107円台は買戻しが入りやすく、下値の堅さが意識される見通し。ただ、リスクオンのムードでドルは売られやすいほか、欧州通貨買いの継続で下押しされる可能性があろう。

前週末に発表された欧米のPMIがおおむね改善を示し、リスク選好ムードが広がる。NYダウの強含みでドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは1.21ドル台に浮上。ただ、ドル・円は107円半ばまで売り込まれた後に一時108円10銭台に切り返すなど、強い押し目買いが観測された。週明けアジア市場は株高を背景にリスク選好の流れを受け継ぎ、ドル売りに振れやすい地合いでユーロ・ドルは上値を伸ばした。ドル・円は値を下げたが、そのペースは緩慢で下値の堅さが意識される。

この後の海外市場でドル・円は引き続き底堅い半面、大幅な上昇は想定しにくい。ユーロ圏経済の経済指標の改善による回復期待から、ユーロ買いに振れやすい。また、英国でも制限措置の解除が進むなか、持ち直しを先取りしたポンド買いが見込まれる。欧州通貨買いが再開すれば、ドルは失速する見通し。また、本日発表の米耐久財受注は強い内容が予想されており、株高ならドルの重石となろう。米国債の入札も予定され、長期金利の上昇が抑制されればドル買いは仕掛けづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・4月IFO企業景況感指数(予想:98.0、3月:96.6)
・21:30 米・3月耐久財受注速報値(前月比予想:+2.0%、2月:-1.2%)
・23:30 米・4月ダラス連銀製造業活動指数(予想:30.0、3月:28.9)
・24:30 米財務省・2年債入札
・02:00 米財務省・5年債入札


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