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注目銘柄ダイジェスト(前場):ダイヤHD、ナルミヤ、ひらまつなど


ひらまつ<2764>:198円(+15円)
大幅反発。創業者で元代表取締役社長の平松氏が設立・運営するひらまつ総合研究所から提起されていた損害賠償等請求訴訟について、3月1日に和解が成立し、円満に全ての紛争が解決したと発表している。総額12.4億円の請求を内容とする訴訟が提起されていたが、1.7億円の支払いなどで和解したもよう。リスク要因の払しょくによって、買い安心感が強まる形になっているようだ。


ナルミヤ<9275>:1181円(+118円)
急反発で上昇率上位に。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比14.5%増、4カ月ぶりのプラスに転じている。1月は同18.4%減と大きく落ち込んでいたため、急速な回復にポジティブなインパクトが先行している。1月に同32.0%減と大幅に落ち込んだ客数が同6.4%増と回復している。中旬以降の気温上昇で春物衣料が好調であったほか、卒業入学式向けのオケージョン商品も好調に推移。


イマジカG<6879>:539円(+23円)
大幅反発。先に株式譲渡を示していた米国連結子会社SDI Mediaの譲渡実行の見通しが立ったとして、今期最終利益の上方修正を発表している。株式譲渡を含む特別利益約40億円を計上、一方で、希望退職者募集の費用15.6億円を特別損失に計上することで、最終利益は従来の11.5億円の赤字から一転、22億円の黒字に上方修正している。無配予想に変更はないが、リストラによる来期収益回復期待なども高まり、プラス材料視される形に。


ファーストリテ<9983>:104250円(-450円)
朝高後、マイナス転換。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.4%増、9カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同0.1%増加のほか、客単価も同0.3%上昇した。在宅需要にマッチした商品の販売が好調だったほか、春物アウターやカットソーの販売も好調であったもよう。増収率は低下しているが、前年ハードルなどを考慮すると順調な推移との見方も。ただ、同業他社も総じて改善しており、インパクトは限定的なもよう。


ダイヤHD<6699>:2775円(-685円)
急反落。第三者割当による第2回及び第3回の新株予約権発行を発表している。新株予約権がすべて発行された場合に交付される株式数は77万株となり、希薄化率は9.96%となる。潜在的な希薄化を懸念する動きが先行へ。割当先はモルガン・スイタンレーMUFG証券。なお、調達資金は約26.3億円となり、パワーコンディショナ及び蓄電システムの設計開発や設備増強などに充当する計画のようだ。


日邦産業<9913>:624円(+18円)
大幅に3日続伸。バルカー<7995>と業務提携に関する基本合意書を締結したと発表している。通信や自動車、電機・電子、医療及び半導体市場など高周波関連市場の開拓に資する材料その他の新製品開発で協力する。また、バルカーが開発した水素ガスシール材を日邦産業の顧客へ販売するほか、両社製品のクロスセルの実現に向けた商材の相互理解と相互営業支援などを行う。


ピープル<7865>:1165円(+21円)
大幅に3日ぶり反発。21年1月期の営業利益を従来予想の3.68億円から4.92億円(前期実績2.93億円)に上方修正している。屋内外遊具類などの需要が好調だったほか、純玩具類も定番品を中心に良好に推移したため。円相場の上昇で輸入コストが想定を下回ったことに加え、緊急事態宣言に伴う販売促進活動の自粛や新商品研究開発の遅れによる関連費用発生の繰り越しも利益を押し上げる見通し。


ラクオリア創薬<4579>:1012円(-1円)
朝高後、値を消す。医薬品開発のマルホ(大阪市)へ導出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬について、マイルストンを達成したと発表している。金額は非開示。ナトリウムチャネルは筋肉や神経組織に存在し、痛みや痒みなどの感覚を伝達する。今回の遮断薬は特定のナトリウムチャネルの機能を選択的に遮断し、痛みや痒みなどの症状を緩和する治療薬として期待されているという。 <ST>
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