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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、重要イベント通過や中国のインフレ指標反発で


11日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。ブレグジット時期の決定など重要イベントの通過でリスクを見込んだ円買いは後退する見通し。また、本日発表された中国のインフレ指標の反発を受け、景気減速への過度な懸念も弱まりそうだ。

前日開催された欧州中央銀行(ECB)理事会は、2019年末までの政策金利据え置き方針を維持した。緩和的な金融政策の継続を受けユーロは買いづらいが、ほぼ想定通りの内容のため下落局面となっても売りは小幅にとどまる見通し。また、英国の欧州連合(EU)離脱時期に関し、EU臨時首脳会合では10月末に延期されることになった。合意なき離脱の最悪シナリオはいったん回避される方向で、ポンド売りは弱まりそうだ。さらに米連邦公開市場委員会(FOMC)3月議事要旨も予想を超える手がかりは提供されず、本日のアジア市場は重要イベント通過に伴い円買いは縮小した。

この後の欧米市場では、国際通貨基金(IMF)の成長見通しの下方修正で警戒感は残るものの、アジア市場同様にやや円売り基調に振れやすいとみる。本日発表された中国の3月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は前月から伸びが拡大。先に発表された製造業PMIなどの堅調な内容からも、中国の景気減速への過度な懸念は後退しそうだ。また、前日のNY市場で米国の3月消費者物価コア指数の低下などを受けドル・円は下落したが、4月1日安値付近の110円84銭でサポートされ、下値の堅さが意識されている。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 欧州中央銀行(ECB)専門家予測調査
・21:30 米・3月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、2月:+0.1%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.0万件、前回:20.2万件)
・22:30 クラリダ米FRB副議長講演(国際金融協会)
・22:40 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策)
・02:00 米財務省30年債入札(160億ドル、リオープン)
・03:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答(ツイッター)
・05:00 ボウマン米FRB理事講演(地域金融関連)
・G20財務相・中銀総裁会議(12日まで)




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