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今日の為替市場ポイント:IMF報告を受けてリスク選好的な円売りは抑制も


16日のドル・円相場は、東京市場では112円21銭から112円56銭まで上昇。欧米市場でドルは112円51銭から112円23銭まで反落し、112円27銭で取引を終えた。

本日17日のドル・円は、主に112円台前半で推移か。国際通貨基金(IMF)が16日公表した世界経済見通しで「貿易摩擦は短期的な世界成長の最大のリスク」と指摘されており、リスク選好的なドル買い・円売りはやや抑制される可能性がある。

IMFが公表した2018年と2019の世界経済見通しによると、世界経済は3.9%の成長が見込まれている。ただし、IMFの主任エコノミストによると、世界経済の成長の勢いは鈍化しており、米国の経済成長率は2018年の2.9%から2019年は2.7%に、中国は2018年の6.6%から2019年は6.4%に減速すると予想されている。

IMFは今回の報告で、「通商問題を巡る緊張の高まりが景気回復を阻害し、中期的な成長見通しを下押しする可能性がある」と指摘した。IMFは「米国は報復関税の影響で輸出が減速する恐れがある」と考えているようだが、この見方が正しいとすれば、米連邦準備制度理事会(FRB)が2019年も利上げを継続することは難しくなる。米国金利の見通しは不透明であり、為替相場の先行きについても予断を許さない状態が続くとみられる。




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