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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、貿易戦争に根強い警戒


7日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。欧州政治リスクへの過度な懸念が後退するなか、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を背景としたドル買いは続く見通し。ただ、欧州連合(EU)が7月から対米報復関税を導入する見通しであることなどから、貿易戦争の本格化を警戒した円買いも見込まれる。
ドル・円は前日の取引で心理的節目の110円を回復した後、200日移動平均線(110円21銭)付近で上昇を阻止され、110円を挟んでもみ合う値動きが続く。本日のアジア市場では引き続き節目を意識したドル売りが強く、日経平均株価の堅調推移にもドル・円は109円87銭まで押し下げられる場面があった。ただ、12-13日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは確実視され、さらに引き締めペースの加速が警戒されており、ドル売りは慎重になっているようだ。今晩発表となる米新規失業保険申請件数からは雇用情勢の改善が裏付けられ、ドル買い基調は継続するだろう。
ただ、欧州委員会が前日、EUは米国の鉄鋼・アルミ製品に対する輸入関税に対し、7月から報復措置として米国からのバイクやオレンジジュースなどへの追加関税を導入すべきと表明。8-9日にカナダで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)でも、貿易面で欧米の主張は対立する見通しである。米国とEUの貿易摩擦が回避できず世界経済に悪影響となるとの見方が広がれば、警戒の円買いが強まる可能性がある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP確定値(前年比予想:+2.5%、改定値:+2.5%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:22.1万件)
・04:00 米・4月消費者信用残高(予想:+140.00億ドル、3月:+116.22億ドル)
・日米首脳会談



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