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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ユーロの値動きに警戒も米重要指標に期待


今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。イタリアとスペインの政治情勢への懸念から、ユーロが売られやすい地合いは継続。ただ、明日以降発表される米国の重要経済指標への思惑から、ドル売りは慎重になりそうだ。

イタリアとスペインの政治情勢がクローズアップされている。イタリアでは、新政権の発足で財政拡大に前向きなポピュリズム政党の連立参加が不安視されていたが、マッタレッラ大統領は欧州連合(EU)懐疑派の入閣に反対し、欧州中銀(ECB)の金融政策への悪影響を見込んだユーロ売りはいったん収束。

ただ、年内に実施される見通しの再選挙ではポピュリズム政党の勢力拡大が予想され、ユーロ売りに振れやすい地合いが続く。また、スペインでは与党・国民党の汚職事件をきっかけに、首相の不信任決議の行方が注目される。大連立を組む社会労働党の協力で決議は否決される公算だが、社会労働党が連立を組み替える可能性も浮上し、新たなユーロ売り要因となっている。

こうしたなか、本日アジア市場ではユーロ・円の値下がりや米10年債利回りの低下を受け、ドル・円は一時109円を割り込んだ。今晩も欧州政治情勢への懸念が強まり、ユーロ・円の売りが再開した場合にはドルを一段押し下げる見通し。また、安全資産として米国債の買いが入り長期金利がさらに低下すれば、ドル売りを誘発しよう。

ドル・円は5月4日に付けた108円65銭が下値メドとして意識され、その水準を下回れば3月下旬から続くドルの上昇トレンドは転換するとの見方もある。一方で、29日に発表される米国の1-3月期国内総生産(改定値)や6月1日の5月雇用統計は底堅い内容が見込まれ、ドル売りは慎重になろう。目先108円後半で下げ止まれば、その後のショートカバーが期待
される。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・4月マネーサプライM3(前年比予想:+3.9%、3月:+3.7%)
・22:00 米・3月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+6.40%、2月:+6.80%)
・23:00 米・5月消費者信頼感指数(予想:128.0、4月:128.7)
・23:30 米・5月ダラス連銀製造業活動指数(予想:23.0、4月:21.8)





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