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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米利上げ織り込みなどで上げ限定的


本日9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の3月利上げがほぼ確実視されるなか、2月雇用統計が予想の範囲内となればドル売りは後退する見通し。一方、日銀の異次元緩和継続や米朝対話観測への反応は乏しく、円売りは小幅にとどまり、ドル・円の上げは限定的になりそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は今月20-21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに踏み切るとの見方が支配的だ。7日に発表された米国の2月ADP雇用統計で民間雇用者数は前月比+23.5万人と予想の+20.0万人を上回ったほか、10-12月期非農業部門労働生産性改定値も回復。雇用関連指標の上振れが目立つなか、本日発表の2月雇用統計は、失業率が4.0%に改善、非農業部門雇用者数は+20.0万人と横ばい、平均時給は前年比+2.8%とやや鈍化が見込まれる。市場の予想通りの内容ならドル売りは後退するだろう。ただ、新たなドル買い要因とはなりにくく、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

他方、日銀は前日から開催していた金融政策決定会合で、異次元緩和の継続を決定した。しかし、広く予想されていたこともあるが、海外勢を中心に日銀には出口戦略への警戒が根強く、円売りは手控えられたようだ。また、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の会談の可能性が取りざたされており、東アジア地域安定化の観点からリスク選好的な円売りが一時広がった。ただ、歴史的な経緯からみて実現性は不透明で、この後の欧米市場で強い円売り材料とはなりにくく、ドル・円の押し上げには力不足とみられる。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・1月鉱工業生産(前月比予想:+1.5%、12月:-1.3%)
・18:30 英・1月貿易収支(予想:-119.00億ポンド、12月:-135.76億ポンド)
・22:30 米・2月非農業部門雇用者数(予想:+20.0万人、1月:+20.0万人)
・22:30 米・2月失業率(予想:4.0%、1月:4.1%)
・22:30 米・2月平均時給(前年比予想:+2.8%、1月:+2.9%)
・22:30 カナダ・2月失業率(予想:5.9%、1月5.9%)
・24:00 米・1月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.7%、12月:+0.7%)
・22:40 エバンス米シカゴ連銀総裁TV出演
・24:45 エバンス米シカゴ連銀総裁TV出演
・02:40 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(経済見通し)
・02:45 エバンス米シカゴ連銀総裁が討論会参加(経済と金融政策関連)




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