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前場に注目すべき3つのポイント~米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか


27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:積水化、埼玉に最先端の「街」、東京工場跡地を再開発


■米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか

27日の日本株市場は、売り先行後は底堅さが意識される相場展開になりそうだ。祝日明け26日の米国市場は、アップルを中心に売りが先行する格好となった。この流れを受けてハイテクセクターに売りが先行する格好となろうが、昨日の段階で主力ハイテク株は軟調に推移していたこともあり、想定されていた流れといったところであろう。

米国市場では、税制改革法案が成立したことを改めて評価した動きが意識されるが、17年の株式相場を牽引した大型ハイテク株は、メリットはないことから利益確定の流れが警戒されていた。一方で、米国内での売上比率が高い中小型株やエネルギー、金融セクターなどは明らかな恩恵を受けることになるため、動向が注目される。

そのため売り一巡後は底堅さが意識される格好となるほか、日銀のETF買い入れへの思惑等も売り込みづらくさせそうだ。昨日の日経平均は5日線を挟んでのこう着となったが、本日も5日線を下回るものの、大きく下振れる流れにはならず、再び5日線レベルでの推移になろう。

物色としては、個人主体の資金が中心とみられる中、中小型株にシフトしやすいだろう。2018年も注目されよう政府主導の働き方改革の他、仮想通貨、次世代電池といった関連銘柄に対する物色が強まるとみておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り350万株、買い230万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。

12月 20日(水):300万株の買い越し
12月 21日(木):80万株の売り越し
12月 22日(金):120万株の売り越し
12月 23日(月):10万株の売り越し
12月 26日(火):10万株の売り越し


■前場の注目材料

・トランプ政権に対する政策運営期待
・日銀、大規模な金融緩和策を維持
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY原油は上昇、(59.97、+1.50)
・NY金は上昇、(1287.5、+8.7)
・シカゴ日経225先物(22870、+20)

・積水化<4204>、埼玉に最先端の「街」、東京工場跡地を再開発
・日本電産<6594>、有人ドローン用モーター開発着手


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  アルミ出荷統計(11月)
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下)(日本銀行)

<海外>
・10:30  中・工業利益(11月)    25.1%






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