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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ECB緩和縮小で欧米金利は上昇へ


今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。今晩開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で緩和縮小の方針を打ち出すとみられ、ユーロ買い・ドル売りの影響でドル売り・円買いに振れやすい。ただ、欧州長期金利の上昇に米長期金利が連動する可能性もあり、ドル・円の下げは小幅にとどまろう。

ECBは本日の理事会で来年以降の資産買い入れプログラム縮小に関して判断する見通し。現行の月600億ユーロの購入ペースを月300億ユーロに縮小したうえで、9カ月間延長するというのが市場コンセンサスのようだ。市場参加者にとっては資産買い入れの縮小規模や延長期間が手がかりとなろう。

政策決定の内容が想定通りであればポジション調整により、いったんユーロ売りに振れる可能性はあるが、トレンドとしてはECBの緩和縮小始動を受けたユーロ買い基調となり、ユーロ・ドルは節目の1.20ドルを目指す展開が予想される。その影響でドル・円にもある程度ドル売り圧力がかかるだろう。

ただ、欧州長期金利の上昇に米長期金利が連動する展開が予想されている。足元ではドイツやフランスの10年債利回りが夏以来の高水準に強含んでおり、米国の10年債利回りは今週、約5カ月ぶりに2.40%を上回った。今晩はECBの理事会やその後のドラギ総裁の記者会見を受け、ドル・円は欧米の長期金利上昇で値を戻しそうだ。

一方、米国の経済指標も注目される。前日の9月新築住宅販売戸数は2007年以来の高水準となり、消費の好調さを示した。今晩23時発表の9月中古住宅販売成約指数は3カ月ぶりにプラスに転じる見通し。20日の9月中古住宅販売戸数が予想と前回を上回っていることで、本日の成約指数にも期待が高まる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月マネーサプライM3(前年比予想:+5.0%、8月:+5.0%)
・18:30 南ア・9月生産者物価指数(前年比予想:+4.9%、8月:+4.2%)
・20:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表
・21:30 ドラギECB総裁会見
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:22.2万件)
・21:30 米・9月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、8月:+0.9%)
・23:00 米・9月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.4%、8月:-2.6%)
・02:00 米財務省7年債入札(280億ドル)



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