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欧米為替見通し:ドル・円は下落基調を継続か、米年内追加利上げ観測は後退


今日の欧米外為市場では、ドル・円は下落基調の継続を予想する。前週末に発表された米国の7月消費者物価指数(CPI)が低調となり、連邦準備制度理事会(FRB)の年内追加利上げ観測の後退からドル売りに振れやすい見通し。ただ、北朝鮮問題で警戒を強める新たな材料が提供されない場合は、円買い一服となりそうだ。

11日発表の米国の7月CPIは前年比+1.7%と、6月の+1.6%は上回ったものの、予想の+1.8%には届かなかった。また、コア指数は同+1.7%と5月から3カ月連続で同水準となった。
いずれも春以降の伸びの鈍化は鮮明で、FRBが目指す年3回の利上げ観測は後退。これを受け、ドル・円はNY市場で一時108円74銭まで値を切り下げた。週明けアジア市場では、薄商いのなか値ごろ感による国内勢の買い戻しでドルは109円半ばまで戻したが、今晩の海外市場ではドル買いの手がかりが乏しく、引き続き下落基調に振れやすい展開とみる。重要イベントは予定されておらず、米株価や長期金利の動向をにらみながらの取引となりそうだ。

一方、北朝鮮が米領グアム周辺にミサイル攻撃を仕掛けるとしている問題で米朝の非難の応酬が続くなか、トランプ米大統領は前週末、中国の習近平国家主席と電話で会談した。中国メディアによると、習主席は「関係国は抑制を維持し、朝鮮半島情勢の緊張を強めるような言動を避けなければならない」と指摘。米朝双方に自制を求めるとともに、外交による解決の必要性を強調した。21日にも予定される米韓の合同軍事演習を控え、北東アジア地域での緊張は継続しているが、足元では過度の警戒はいったん収束したようだ。逃避マネーが円やスイスフランなど安全通貨に流入する動きは、やや弱まるとみられる。
(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月鉱工業生産(前月比予想:-0.5%、5月:+1.3%)



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