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前場に注目すべき3つのポイント~過熱警戒も資金は中小型株へ


30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:過熱警戒も資金は中小型株へ
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し
■前場の注目材料:東京電力HD、社債700億円発行へ


■過熱警戒も資金は中小型株へ

30日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。29日の米国はメモリアルデーの祝日で休場だったこともあり、引き続き海外勢のフローは限られよう。また、FBIのコミー前長官は、30日以降に上院情報委員会の公聴会で証言する予定でもあり、改めてトランプ政権の政治混乱リスクへの警戒が重しになる可能性がある。そのため、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強そうだ。

その他、米雇用統計など重要指標の発表も予定されている。足元の底堅い値動きから先高観は強いだろうが、FOMC議事録で6月の利上げが決定的となるなか、米雇用統計等での反応も限られる可能性がある。円安に振れづらいなか、日本株への支援材料は限られる状況。

そのため資金の流れは中小型株に向かいやすいとみておきたい。とはいえ、中小型株についても業績を評価する動きとはいえ、一部の銘柄に集中する流れが続いており、過熱感が警戒されるところ。良好な需給状況のなかで弱気になる必要はないものの、資金の逃げ足の速さが強まりやすく、やや慎重姿勢が必要といったところ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り570万株、買い620万株、差し引き50万株の買い越しとの観測。

05月23日(火):230万株の買い越し
05月24日(水):550万株の買い越し
05月25日(木):490万株の買い越し
05月26日(金):50万株の買い越し
05月29日(月):10万株の売り越し


■前場の注目材料

・上場企業のコスト削減進む
・マザーズ指数は7日続伸、テーマ株物色活況
・幼児教育・保育の早期無償化、年内に財源確保検討へ
・ドローン配送、2020年代に本格化へ
・サムスン、1兆円投資で能力2倍へ
・政府、IT人材投資に重点

・東京電力HD<9501>、社債700億円発行へ
・ソフトバンクG<9984>新卒採用にAI エントリーシートを評価
・イオン<8267>新制度、多様な働き方、追随の可能性も
・シャープ<6753>、グーグルと液晶開発
・日立<6501>、廃炉で先行狙う、国内3兆円市場取り込み
・東芝<6502>、日米連合、きょうにも具体案決定、半導体買収、WDの合流焦点
・大林組<1802>、5Gを建機遠隔操作に活用KDDI<9433>、NEC<6701>と実証実験
・富士電機<6504>、半導体122億円投資、車・産機向け増産
・小糸製<7276>、全方位ランプで監視、センサー内蔵型自動車用ランプ開発


☆前場のイベントスケジュール

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・特になし




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