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前場に注目すべき3つのポイント~決算期待も欧州イベント待ちに


21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算期待も欧州イベント待ちに
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:米WD、東芝の半導体売却拒否


■決算期待も欧州イベント待ちに

21日の日本株市場は買い先行で始まろう。20日の米国市場ではNYダウが174ドル高となり、ナスダック指数は最高値を更新した。主要企業の決算が好感されたほか、政策期待の高まりから終日堅調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の18570円となり、これにサヤ寄せする格好から幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。

ムニューシン米財務長官は20日、トランプ政権が税制改革案を「間もなく」発表する予定だとし、抜本的な税制改革が実現すると言明した。「レーガン政権以来、最も大幅な税制変更になる」としており、トランプ物色の再燃が意識されそうである。また、半導体関連企業に対する業績期待が高まっており、日本のハイテク企業への波及が意識される。

一方で、週末の仏大統領選第1回投票への警戒から、積極的なポジションは取りづらいところであろう。そのため、決算など個別の材料を手掛かりとした値幅取りが中心になりやすいと考えられる。一先ず、欧州イベントを見極め、週明け以降の相場に備える格好だろう。

また、決算シーズンに入ってくるなか、決算や業績観測報道を手掛かりとした物色が強まりつつある。足元で株価の低迷が続いていたこともあり、決算通過後のアク抜けも意識されてくるだろう。そのため、先回り的な動きも今後強まってくる可能性がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り550万株、買い600万株、差し引き50万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月14日(金):530万株の売り越し
04月17日(月):150万株の買い越し
04月18日(火):280万株の買い越し
04月19日(水):690万株の売り越し
04月20日(木):60万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(20578.71、+174.22)
・ナスダックは上昇(5916.78、+53.74)
・NY原油は下落(50.27、-0.17)
・シカゴ日経225先物(18570、+100)
・米3月景気先行指数は0.4%増、予想を上回る
・粗鋼生産3年ぶりの増加へ
・ムニューシン米財務長官、税制改革案「間もなく」公表
・米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は22.0、予想を下回る
・前週分新規失業保険申請件数は24.4万件、予想を上回る
・ユーロ圏4月消費者信頼感、-3.6で予想下回る

・米WD、東芝<6502>の半導体売却拒否
・セイノーHD<9076>、西濃運輸が長距離便を鉄道輸送へ転換
・DeNA<2432>、メディア事業を小学館と協力で見直し
・沢井製薬<4555>、米後発薬を1155億円で買収へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 主要銀行貸出動向アンケート調査(4月、日本銀行)

<海外>
・特になし



<SK>

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