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トランプ政権、不安から期待に変わるか【クロージング】


20日の日経平均は3日続伸。65.66円高の19137.91円(出来高概算17億9000万株)で取引を終えた。19日の米国市場は、トランプ次期大統領の就任式を控え、様子見ムードの強い展開となった。シカゴ日経225先物は大阪比55円安の19045円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好から利益確定の流れが先行した。ただし、売り一巡後はプラス圏を回復するなど、押し目買い意欲は強い。また、中国GDPは16年の伸び率が6年連続で減速していることが嫌気される場面もみられたが、前引けにかけて再び上昇に転じている。こう着感が強いものの、午後に入ると指数寄与度の大きいソフトバンクG<9984>が一段高となり、日経平均を下支えしている。

セクターでは保険、石油石炭、機械、鉱業、金属製品、非鉄金属、海運、倉庫運輸がしっかり。一方で、水産農林、その他製品、陸運、医薬品が冴えなかった。セクターからは、トランプ物色といったところのように映る。売買代金上位ではソフトバンクGのほか、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、SUMCO<34363>、信越化<4063>、第一生命HD<8750>が堅調。

いよいよドナルド・トランプ氏が第45代米大統領に就任する。市場はトランプ政権の政策を見極めたいとする模様眺めムードが強まっていたが、市場が警戒しているのは就任式での発言というよりは、デモ隊等による混乱といった面はある。そのため、無事にイベントが通過してくるようだと、アク抜けといった格好から、改めてトランプ政権への期待感から物色意欲が強まる可能性はある。

また、米国市場は足下でNYダウが5日続落となるものの、決算シーズンのなか、これまでの決算は予想を上回る内容が目立つ。また、経済指標についても好感されるべき内容であることから、イベント通過後の動向が注目される。その他、中国は春節(旧正月)に入るため、インバウンド関連への見直しが意識されよう。



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