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NYの視点:豪準備銀行は7日開催の理事会で2会合連続の利上げ決定へ


豪準備銀行(RBA/中央銀行)は6月7日開催の理事会で2会合連続の利上げを決定するとみられている。市場参加者の間では、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標は0.4ポイント上昇して0.75%になるとの見方が多いようだが、利上げ幅は0.25ポイントにとどまるとの見方も少なくないようだ。利上げ幅が0.25ポイントにとどまった場合、一部の市場関係者は「7月、8月の理事会でも0.25ポイント幅の追加利上げが決定される可能性が高い」と予想している。インフレ高進のリスクは消えていないものの、豪州経済は堅実な成長を続けており、労働コストの上昇も観測されていることから、、物価上昇の勢いがすみやかに弱まる可能性は低いとみられている。

ただし、外部環境の急激な変化はインフレ見通しに重大な影響を及ぼす可能性もあるため、「RBAは0.5ポイント幅の利上げに踏み切る可能性は低い」との声も聞かれている。 報道によると、ロシア軍は6月5日、ウクライナの首都キーウを約1カ月ぶりにミサイルで攻撃したようだ。ウクライナ東部ではウクライナ側の反撃が報告されているが、ウクライナ戦争の行方については予断を許さない状況が続いており、RBAの金融政策はウクライナ情勢の絶え間ない変化に対応しなければならない側面もある。

また、「RBAは米国の金融政策の行方を注視している」との指摘もある。ある市場参加者は「米国経済は2023年下期に悪化し、利上げは9月が最後になる」と警戒しており、「米国の利上げ停止の可能性が消えない限り、RBAの金融政策が一段とタカ派的となる可能性は低い」と指摘している。



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