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NYの視点:米金利先物市場、FRBの利上げ織り込み過ぎも、NY連銀のインフレ期待は大幅低下


米国の生産者物価指数(CPI)が40年ぶり最大の伸びを示したため、連邦準備制度理事会(FRB)の速やかな利上げ観測が一段と強まった。金利先物市場では年内に7回近くの利上げをすでに織り込み始めた。セントルイス連銀のブラード総裁はCNBCとのインタビューで、インフレは想定以上に高く、最近のインフレ指標がFRBの金利での行動が必要であることを示しているとし、7月1日までに1%ポイントの利上げ必要との考えを繰り返した。ただ、同総裁の見解は、FOMCの中では常に少数派。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁はもし、FRBが過剰に積極的になった場合、国民の間に不確実性が高まる可能性があると警告。3月に利上げを開始し、そのあとデータを監視することが好ましいとした。利上げは慎重なペースで、データ次第に実施する必要があると指摘している。さらに、企業は、サプライチェーン混乱が改善し始めている兆候を報告している。また、インフレ期待も高止まりしているものの、低下の兆候が見られることは、市場が織り込んでいる程、利上げが実施されない可能性を示している。FRBはインフレ期待の動向に特に注視している。

NY連銀の1月消費者調査によると、1年先のインフレ期待は5.8%と、12月6%から低下した。2020年10月以来の低下になる。3年先のインフレ期待は3.5%と、12月4.0%から0.5%低下した。低下幅は2013年の統計開始以降で最大となる。ドルの上昇もしばらく一段落する可能性がある。

■NY連銀の1月消費者調査
1年先のインフレ期待:5.8%(12月6%)
3年先のインフレ期待:3.5%(12月4.0%)




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