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トウモロコシは「秋高の現物呼び出し相場」となるか? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。9月30日にNAFTAの再交渉をめぐりアメリカとカナダが2国間協議で大枠合意したことが好感され、10月1日のダウ平均は3日続伸となりました。これでアメリカとカナダ、メキシコも含めたUSMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)で3ヵ国での枠組みが維持されることとなりました。

そのNAFTAの再交渉をめぐってのアメリカとカナダの妥結がトウモロコシ市場にも影響しているようです。なかでもトウモロコシの輸出に関しては、メキシコは大きな輸出先となっているようです。

そこで、今日はトウモロコシ市場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのレポートでは、『先週末のシカゴコーンとシカゴ大豆は、四半期在庫の発表を受けて下落しました。しかし、昨夜のシカゴコーンとシカゴ大豆は、NAFTA再交渉妥結を受けて上昇しました』と伝えており、これによって『昨夜のシカゴコーンとシカゴ大豆は、先週の高値水準付近まで戻しました』と足元の値動きについて考察しています。加えて、『米中西部の降雨予想で収穫が遅れるとの観測も支援材料となった』と言及しています。

また、気になる今後の値動きについては、『今年の米国産トウモロコシの1ブッシェル当たりの生産コストが377セント付近ですので、生産コストを少し上回る水準で生産農家からの現物を市場に呼び寄せる必要があるのかもしれません』と分析しており、『米国産トウモロコシが5年連続の豊作となる見通しですが、昨年まで4年間続いた「秋高の現物呼び出し相場」を意識した値動きとなるのかもしれません』との見解を示しています。

ちなみに、「秋高の現物呼び出し相場」とは、豊作が見込まれるとハーベスト・プレッシャー(収穫による荷余り)を織り込んだ安価な価格形成になってしまうことで、農家の多くが収穫後に現物の売り渋りをして供給が減るため、価格が秋に高くなることをいいます。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の10月2日付の「トウモロコシ市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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