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不意を突かれたカナダ7年ぶりの利上げ。今後の動向は?~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラントジャーナルのコラムで「カナダの7年ぶりの利上げ」についての記事を見つけましたのでご紹介いたします。

カナダの中央銀行であるカナダ銀行は7月12日に利上げを実施しました。これは「約7年ぶり」で、米国の利上げに追従する形で行われたようです。同コラムでは、『カナダでインフレが加速すれば米国よりも利上げスピードを上げる可能性』があり、『今後の政策金利発表スケジュールに注目』だと述べています。

『6月中旬にカナダ銀行のウィルキンス上級副総裁が利上げを示唆する発言をし、さらに6月末にはポロズ総裁とパターソン副総裁が利下げは役割を果たしたとの見解』を示しました。そのことが背景となり6月以降、カナダドルが上昇しました。そして、7月12日にはカナダ銀行は約7年ぶりとなる政策金利の引き上げを実施し、政策金利は0.50%から0.75%となりました。ところが、市場の話題はFRBの利上げやECBの量的緩和縮小の動向に集まっていました。そこで為替市場ではカナダの利上げは不意を突かれた格好となったようです。

では、なぜ市場は不意を突かれたのでしょうか?カナダの経済状況をみてみますと、カナダの6月の失業率は6.5%となり、低下傾向が続いています。しかし、『2008年の金融危機以前の水準にまで到達』していないようです。『為替市場が不意を突かれたのは、米国ほどに低下していないカナダの失業率の状況もあった』と同コラムでは言及しています。

しかし、カナダが利上げに踏み切ったのには理由があるはずです。それは、『カナダの消費者物価指数』にポイントがあるようです。『消費者物価指数はインフレ率の動向を見るもの』だと同コラムでは述べています。同コラムによると『直近ではカナダ銀行が目標とする2%前後で推移』していることが分かります。カナダの消費者物価指数が2%を超えてくると、インフレの進行を政策金利により抑える政策をとる傾向があります。また、カナダはアメリカとも経済的に密接な関係性であるために、アメリカの利上げのスケジュールに追随する可能も高いようです。その他、同コラムでは、今後の『カナダ銀行の政策金利発表スケジュール』にも言及しています。また、eワラントにはカナダドル(リンク債)を対象とする銘柄というものもあるようです。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の7月21日付のコラム「カナダ中央銀行は約7年ぶりの利上げを実施。今後の動向は?」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子



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