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安川電機が中国長盈精密と合弁事業、スマホ製造用ロボ展開へ


安川電機<6506>は24日、中国企業と産業用ロボット関連事業で提携することに合意したと報告した。スマートフォン関連製品の受託生産を手がける深セン市長盈精密技術と共同出資し、スマホ製造用ロボット事業を展開する合弁会社を設立する。
合弁会社の社名は「広東天機機器人有限公司(予定)」。資本金は5000万人民元(約8億円)で、2017年8月の設立を予定している。
世界のスマホ生産で大きなシェアを占める中国では近年、生産の自動化に対する急速なニーズの増加や、少子高齢化による労働力不足が深刻化している。このような背景から、スマホ製造における産業用ロボットの活用ニーズが高まっている状況だ。産業用ロボット技術に強みを持つ安川電機と、中国の大手スマホ関連機器製造メーカーである長盈精密技術がそれぞれの強みを生かすことで、これらのニーズに対するソリューションを中国市場で積極的に提供していく。
安川電機はまた、中国家電大手の広東美的集団(000333/SZ)とも合弁事業を立ち上げている。傘下の安川電機(中国)有限公司を通じ、広東省仏山市に合弁2社を設立。産業用ロボットの「広東安川美的工業機器人公司」と、サービスロボットの「広東美的安川服務機器人公司」の2社体制を築いた。資本金は各2000万人民元に設定されている。
産業用ロボットの広東安川美的工業機器人有限公司には安川電機が51.0%を出資し、支配権を握る。15年10月に設立された。
一方、サービスロボットの広東安川美的服務機器人有限公司には美的が60.1%を出資。16年3月1日に設立された。今年3月22日、サービスロボット生産を手がける「美的安川服務機器人製造基地」の開所式を行った。年間の生産額は2億人民元を見込む。医療用サービスロボットの生産や研究を進める計画。耐久性や信頼性の試験や実験も繰り返し、リハビリ、介護、生活支援などの分野で各種のサービスロボットを投入していく構えだ。
美的集団はロボ事業に注力。今年1月、産ロボ世界大手の独クーカ(KU2/Xetra)を傘下に収めた。
中国の製造業では、産業用ロボットへの投資が加速。広東省仏山市に本拠を置く家電大手の格蘭仕集団(ギャランツ)も昨年、日本のファナック(6954/東証)と戦略提携した。

【亜州IR】



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