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馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術(10)超簡単にシステムトレード!EasyLanguage入門



皆さま、こんにちは。フィスコリサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、様々な投資情報も交えながらお話しする連載の第10回目です。今回はトレードステーション専用のプログラム言語「EasyLanguage(イージーランゲージ)」についてです。


●マネックス証券のシステムトレード

投資戦略の「見える化」を可能にしたものが、トレードステーションのシステムトレード機能「プログラムトレード」です。プログラムトレードは、心理的な制約を排除して合理的な判断を実行するなどメリットがあります。一方で、システムトレードと聞くと、高度なトレードをイメージして壁を感じる方も多いとは思います。しかし、トレードステーションのほぼ全てのアクションは、「EasyLanguage」という独自の言語で構成されます。「Easy(イージー)」と名付けられている通り、初歩的な英文で記述される非常にシンプルなプログラム言語です。
例えば、移動平均線がゴールデンクロスした場合に買い注文を出すプログラムは、
“If FastAvg crosses over SlowAvg then Buy next bar at market”
たったこれだけなのです。いかがでしょう。名前の通り「Easy」だと感じませんか?

●マネックス証券が独自プログラミング

とはいえ、皆さまの中にはプログラムを実際に自分で書くのは難しい、と感じる方も当然いらっしゃると思います。さらに、いきなりシステムトレードを実践するには敷居が高いと感じられる方も多いでしょう。そこで私が提案したいのは、オリジナル・インジケーターを取り入れることです。EasyLanguageを駆使することで、銘柄ボードであるレーダースクリーンやチャート分析に、新しい分析手法を取り入れることができます。
例として、マネックス証券が独自にプログラムしたインジケーターを組み入れたファイルがウェブサイト上に随時紹介されています。これまで紹介されたものを見ると、【2016年IPO銘柄分析(93社)】、【10年連続で1月に上昇した銘柄とは?!】、【取引時間中の急騰・急落銘柄を発見!】など、各テーマに沿ってすぐに分析・取引が始められるように、あらかじめ画面レイアウトも含めて設定がされています。これらは、マネックス証券トレードステーションのウェブサイトの「お知らせ」欄から無料でダウンロードできます。ダウンロード後は、そのまま自分のトレードステーションの画面で利用でき、非常に便利です。プログラムに馴染みがない、ハードルが高いと感じられる方は、ぜひこのサービスを利用してみて下さい。
私のお気に入りは【2016年IPO銘柄分析(93社)】です。そこで、今年に入ってからのIPO市場をおさらいしてみました。

●今年に入ってからのIPO市場

3月はIPOラッシュで、連日何かしらの銘柄が上場しています。足元のIPO人気の高まりを追い風に、投資家からIPO市場は関心を集めています。今年最初の上場銘柄であるシャノン<3976>は公開価格比+320.7%を付けるなど強いスタートとなりました。直近のジャスダック小型案件は、2/16上場の日宣<6543>が公開価格比+87.5%、3/16上場のほぼ日<3560>>が同+128.1%という初値を付け、好調なスタートとなっています。また、3/9マザーズ上場のピーバンドットコム<3559>が同+113.9%という高い初値を付けていることから、IPO市場には資金が流入しやすい状況だと言えそうです。

●2016年IPO銘柄で初値から上がった銘柄は?IPO銘柄も「トレステ」で分析・取引!

このように、IPO市場は今後も注目しておく必要があるといえます。そこで、マネックス証券では、2016年のIPO銘柄をプログラミングし、上場した月ごとにまとめたものを一覧にしています。これにより、IPO市場を、視覚的に分析を行えるようにしています。例えば、IPO銘柄の「公募価格」と「初値」が分かる項目や、現在値との差、当日高値からどれくらい株価が下がっているかなど、デイトレに欠かせない情報もチェックできるように、レーダースクリーンをプログラムしています。このレーダースクリーンを手に入れることで、直近IPOの動向を簡単に分析できます。実際にダウンロードして利用してみますと、昨年上場した、93社のうち初値より現在値が上回っている銘柄は39社ありました。(3月22日時点)その中で、現在値が初値から+100%以上の銘柄は、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、ウイルプラスホールディングス<3538>、農業総合研究所<3541>、アカツキ<3932>、キャリア<6198>、インソース<6200>、リファインバース<6531>、WASHハウス<6537>、中本パックス<7811>の9社でした。これらの銘柄のように資金流入が見られるものを把握できるだけではなく、さらにそれらと同じテーマ性でも、出遅れ感のあるIPO銘柄を探し出すには非常に便利だと言えます。

●2017年のIPO銘柄

上記の、プログラミングされた93社のIPO銘柄は2016年の銘柄になりますので、ここで2017年の3月分までのIPO銘柄を補足したいと思います。マネックス証券の提供しているIPO銘柄の一覧は月ごとに区切りがありますので、私も上場の月ごとにご紹介させていただきます。ぜひダウンロード後に下記の銘柄を付け加えてみて下さいね。

1月のIPOは、シャノン<3976>、2月のIPOは、安江工務店<1439>、ユナイテッド&コレクティブ<3557>、フュージョン<3977>、日宣<6543>、レノバ<9519>/3月のIPOは、ティーケーピー<3479>、ロコンド<3558>、ピーバンドットコム<3559>、ほぼ日<3560>、力の源ホールディングス<3561>、No.1<3562>、スシローグローバルホールディングス<3563>、マクロミル<3978>、うるる<3979>、ビーグリー<3981>、オロ<3983>、ユーザーローカル<3984>、オークネット<3964>、ソレイジア・ファーマ<4597>、ネットマーケティング<6175>、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>、インターネットインフィニティー<6545>、フルテック<6546>、グリーンズ<6547>、ズーム<6694>、ファイズ<9325>となっています。


次回は、3月に発売された2017年第2集の四季報をトレードステーションで活用する方法についてお話します。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStationGroupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコリサーチレポーター 馬渕磨理子)



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